マラガっ子のハビーとは長いつきあいだが、今年の夏からハビ吉はとんでもないことを始めた。いや、ヨーロッパのバカンス客が押し寄せる地中海の町・マラガではよくあることだが、ハビ吉はなんと!自分の住む「マンションの一室を貸し出す」ことにしたのである。
それは、いい。うちとちがってハビ吉のマンションにはソファもテレビも、クーラーも自動皿洗い機も、ワインクーラーまでそろっている。が、ただでさえスチュワートで超忙しいハビーは、空港から自分の家に戻るや座る間もなく、モップを手に部屋を掃除し、シーツを洗い、それが乾く間に自分の明日の制服をアイロンする、という状態。
「試しでやってみる」はずが、予約が殺到。来るは来るは。イタリア、フランス、スロバキア、クロアチア・・・。これではまぁ、国際文化交流センター。8月中は空いている日が見つからないほどであった。
で、ついに問題起きた。
「もも、助けてー!」。電話の主はハビ吉だったが、その声はひっ迫しており、かなり「やばい」状態であることを物語っている。
「どうしたの?」
「明日、午後4時にうちに来れる?」
「レッスンさえなければいいけど」
聞けば、宿泊予定のフランス人に「鍵」を渡さねばならないのだが、自分はフライトで空を飛んでいるまっ最中だと言う。
「わかりました、行きましょう!」
これからフライトというハビ吉と待ち合わせ。鍵を受け取るが、あれまぁ制服姿だとちゃんとスチュワートに見える(笑)いつもTシャツだから。
「写真、撮っちゃだめ?」
「撮ってもいいけど、ブログに載せちゃだめだよ。規則だから」
ハビ吉の家に着くと、私のための「食事」が用意されていた。前菜からメインのお肉、ビール、ワインまで。おなかいっぱい食べ、冷房をつけてソファにひっくり返って昼寝をしていると、フランス人二人組から電話が。
「もうマンションの下に来てまーす!」
あぁあ、スペイン語が話せる人でよかった。「鍵渡し」の仕事はこうして無事、終了。
マラガにご旅行をお考えのみなさん、ハビーのマンションの一室に泊まることもできます!エージェントに申し込んでいて、写真や設備などが見られ、オンラインで予約できるようになっているそうです。でも私が理解できていないので、また改めて紹介しましょう。