マドリッドの中心街へバスで。セラーノ通り、グランビア通りなど車窓から眺めながら、ソル広場へ到着。約三時間ほど散策の予定。もちろんハビ吉が案内役。

「目的もなくブラブラ歩きながら」「気に入った場所で足をとめる」というのは、実はかなり贅沢な滞在の仕方だと、改めて気づく。これまではだいたい「行きたいところ」がすでに決まっていて、この「リストを回る」ことに全力が費やされていた。

ところが、今回はどうだろう。美術館や博物館、お店や歴史史跡など、いっさいなし。潔くなし。こんな時間の使い方をしばらく忘れていた。

偶然、見つけたメルカード（市場）に足をのばす。なんてきれい。マラガとは大違い。見た目もですがお値段も！これは市場ではなく、グルメ館。二階、三階はレストラン＆バルになってます。 エスカレーターで二階の飲食店街へ。 見るだけでも楽しい。色と形にあふれている。一番下の段は「キノコ類」。おいしそう～と近づいて、思わずのけぞる。一キロ17ユーロ、34ユーロってなに！高っ。私がうちの近くで買うマッシュルームは一キロ1ユーロ程度。マドリッドは都会なんだなぁ。首都ですからね。 ずらりと並ぶ香辛料。色とりどり。モロッコで見たスパイスのスークを思い出す。が、ここも高いので写真のみ。 おぉお～。二階にある飲食店コーナーの一角。おいしそう。メニューが読めなくても「指をさせばＯＫ！」なのが観光客には便利かも。  一休みに入ったマクドナルド。ハビ吉のアプリのおかげで、ビール一杯一ユーロ。「便利だなぁ」とつぶやいたら、私のアイフォーンにもダウンロードしてくれた。なるほど。こうしてやるんだ。目の前でやってもらえるとよくわかる。
天井からぶらさがる照明、柱や天井のデコレーションまでもが、どこかヨーロピアンな雰囲気。落ち着くなぁ。普通のカフェテリアみたい。 ビールを飲みながらくつろいでいると、ハビ吉が突然
「行ってみたい所がある！」
と、勢いよく立ち上がった。聞けば、それはホテルの屋上なのだが
「マドリッドの町を一望できるおしゃれなカフェテリア＆レストラン」
なのらしい。まだ見たことがない！と言うので、さっそく行ってみることにした。

（明日につづく）