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ベラの新しい病名は・・・

ベラの首を支えながら
カルロス・アジャ病院の救急へ
タクシーで乗り付ける。

一回目の診察に
まったく納得していなかった私は
「今回が最後」と、決めていた。

また同じような5分診察しかなかったら
「この病院にはもう来ない」
と、口には出さないが
心に決めていたので
「なんとしても、検査をさせる!」
という殺気が
私の全身から漂っていたと思う。

「どうせ二度と来ないのだから
検査をして原因がわかるまで
怒りも泣きも何でもする」
決意で診察室に入って行ったので
恐ろしい形相であったと、思う。

「この首の痛みは
筋肉だけの問題では絶対にありません。
処方された薬を飲んでも
よくならないばかりか
新しい症状が増えている。
頭にまで痛みが広がり、耳も聞こえない。
痛みの種類も鋭利です。歯痛に似ている。
これは神経系統ですよ!」

担当の27,8歳の女の先生も
あっけにとられるくらい
ここまで一気にしゃべりまくった。
5分で追い返されてはたまらない。

「診てみましょうか」
触診を始めるが
「あいいいいたたたっ」
と、ベラの痛がりようが普通でないのに
女医さんも、首をかしげる。
しばらく首から肩、背中を見ていたが
「あっ・・・ちょっと待ってください」
と、いきなり診察室を出て行った。
そして3分もすると
36,7歳の男の先生を連れて帰ってきた。

「どれどれ・・・ああっ、これは!」
見ただけで、ドクターは声を上げた。
「これ、帯状疱疹ですよ」
「はああぁっ?」

思いがけない病名に
あっけにとられる私たち。
「ほら、神経に沿ってぶつぶつが
浮かび上がってるでしょう。
神経を攻撃するから痛いんですよ」

なんと、新しい病名が。
「帯状疱疹は、ビールスが原因ですから
筋肉とは関係ありません。
先週、来たとき言われなかったですか?」
ほら、見よ。
私たちの勘は、正しかったのだ。

「ビールスだから、感染する可能性があります」
なんてことだ。
患部をマッサージしたり
同じタオルを使っていたではないか。
冷汗が出てくる。

とりあえず「診察および病名発見」まで
こぎつけた。
これだけでも、目的達成と言えよう。

午後、処方箋をもって
いつものお店に薬を買いに行くと
「あれ、今度は帯状疱疹ですか」
と、病名を言いもしないのに
薬の箱を取り出しながら
お兄さんが眉をしかめた。
「お大事に」

明日はどんなことになっているか
わからないが
今日は、ここまで。

どうも最近、べラのブログみたいに
なってるなぁ。経過報告。
クロさん、さとみさん、
そしてブログを読んで下さるみなさん
本当にご心配をおかけしてすみません。