昨日の続き。
「本を置く台」の脚がぽきりと折れ
三段に積まれていた山のような本が
どさどさっと落ちてきた。
来月するはずだった「本棚づくり」を
急きょすることになったのはいいが
どうせやるなら
「リフォームしちゃいましょう!」
よくよく見ると、脚が折れ
「台」が落ちた衝撃で
コンセントが壊れてしまっている。
「はあぁ~、電気屋さんになるの?僕」
深々とため息をつくベラ。
「首が回らない」ので
ベラの指示で
私がコンセント部品の取り換えを
することになった。
「まず、この部品をネジで壁にとめて」
「次はこのカバー。2本のネジが
穴から出てくるように、そうそう」
「まん中の穴から、このネジを入れて」
床にぺったりと座り込んで
作業に没頭。
が、何しろ初めてのことなので
汗が吹き出し、息苦しくなってくる。
「ぷはーっ、息するの忘れてた」
「リラックスしてやればいいのに」
「だって、集中すると忘れちゃうんだもん」
コンセント部分を直し
本棚を作り
ついでに物置コーナーも作った。
そんな中
来週、コンセルバトリオの最後の試験がある
カーラちゃんが最後の追い込み、
音楽論理の勉強に、休日返上でやってきた。
マラガっ子だって、やるときはやるのだ(笑)
「気をつけて!そこ、板があるから」
板の間をぬって、レッスン室へ。
トイレに行くのだって
そこらじゅうに散らばった
道具の間を通り抜けて行かねばならない。
が、うちに来る子供たちは
こんな風景には慣れているので
驚きもしない。
道具の間をすり抜けて行くお母さんも
「いいわねぇ、うちにも来てほしい」
それを聞いていたベラは
受話器を上げるまねをしながら
「レッスン希望の方は、1を。
日曜大工希望の方は、2を。
演奏希望の方は、3を。
絵を希望の方は、4を。
それ以外のご注文は、5をプッシュしてください」
「・・・・・・」
カーラのために即席で
「試験ポイントのまとめ」を手作りし
なんとか1時間で、試験勉強を終えた。
やれやれ。
再び、ランニング姿に戻り
のこぎり、釘、とんかち・・・を握る。
ピアニスト&ピアノの先生もいいが
最近は、貧乏がもたらす
「何でも手作り&自力生活」が
かけがえのないものに思えてくる。
貧乏にさえ、感謝できるようになるとは。
人間、成長するものだ。
「貧乏神さえ、友達と思え!」
12尾2ユーロの
特価イワシを焼きながら、思った。