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11. ポル ファボール(お願いします)

 「カフェ(コーヒー)、ポル ファボール」に始まり、
1日中使う「ポル ファボール」。英語の「プリーズ」ですね。
うちのピアノ教室にくる12~16歳くらいの子供たちは
 「ポルファ」と勝手に短縮して使っています。
が、上品なみなさんはまねしないように。
 なんでも短縮する彼ら、「プロフェソール(先生)」は「プロフェ」、
 「ペリクラ(映画)」は「ペリ」、「コレヒオ(学校)」は「コレ」・・・
 って、ピアノ教室を始めたころは彼らの言ってること、
 ぜんぜんわかりませんでしたね。

【スペイン語のきまり④】
前回お話した、スペイン語特有の性質『性数一致の法則』について、
勉強していきましょう。
『名詞』が「男性か女性か」「複数か単数か」によって
『冠詞』と『形容詞』が、形を変えるという、この恐ろし~い法則。

★まず、スペイン語の冠詞(英語でいう「a」)は、
「ウン」単数男性
「ウナ」単数女性
「ウノス」複数男性
「ウナス」複数女性、の4つ。

★定冠詞(英語でいう「the」)は、
「エル」単数男性
「ラ」単数女性
「ロス」複数男性
「ラス」複数女性、の4つ。

具体例を見ていきましょう。スペイン語でビールのことを「セルベサ」と、いいます。これは女性名詞なので
ビールひとつは「ウナ・セルベサ」
ビール何本かは「ウナス・セルベサス」
そのビールは「ラ・セルベサ」
そのビールたちは「ラス・セルベサス」

チケットは「ビジェテ」といいますが、これは男性名詞なので
チケット1枚は「ウン・ビジェテ」
チケット数枚は「ウノス・ビジェテス」
そのチケットは「エル・ビジェテ」
それらのチケットは「ロス・ビジェテス」

さらに『形容詞』を、見ていくと
形容詞はその語尾を、修飾する名詞が男性名詞なら「o」女性名詞なら「a」に、
さらに複数なら「os」「as」に、変えなくてはならない。

って、書いてて、ぐったりしてきました。
観光客であるみなさんは、『性数一致の法則』など、まったく無視して
「セルベサ!」
と、元気に叫んでいれば、それで十分です。

改めて、日本語のすばらしさを、じっくりと堪能してください。