KUROです。代理投稿6日め。
ももちゃんに専門学校へおこしいただいた時に、マラガと名古屋の色の見え方について学生さんにお話したので、それをこちらでも書いてみようと思います。
日本の夏は蒸し暑いわけですが、名古屋の蒸し暑さは尋常ではありません。昔、夏休みにモルディブから帰国し飛行機を出た瞬間、モルディブでは感じなかった「むぉっ」としたまとわりつくような暑さに「なんで赤道直下の国より暑いんだ!」と腹がたちました。それぐらい名古屋は暑い。
テラルがやってくるマラガも相当暑いだろうなと思っていたのですが、ももちゃん曰く「マラガは湿度が低くカラカラなのでこんなに暑くはない」。ももちゃんと名古屋で会った頃は特に湿度が一気に上った時で、二人とも口を開けば「あっつい……」の連続でした。
この「暑さ」を感じる原因は気温というより「湿度の高さ」なんですが、実は「湿度」と「色の見え方」というのは大きな関係があります。
湿度が高いと色は濁って見え、湿度が低いと色はクリアに見えます。理由は湿度の高い地域は空気中に漂う湿気で目に届く光が遮られるからです。物質と目の間にすりガラスがあるみたいな感じ。
マラガの色はどんな色かという話が出て、その補足として上記のようなことを学生さんに話したわけですが、大きく反応したのは隣にいたももちゃんでした。
「そう、そう。マラガでは色がよく見えます。目がよくなったのかと思ったんですけど、そうじゃないんですね?」
この発言から学んだのは実は私で、地域によって色の見えが違うという「知識」はあっても、「体験」したわけではないので、「想像」は出来ても「確信」を持つことはできなかったんですよ。ももちゃん、ありがとう。この発言で人に自信を持って説明ができます。
ちなみに私のブログって、今日みたいな感じで、知識をまとめてるものがほとんど。例えば今日のネタの関連として、以下のようなブログを過去書きました。
[link]第6回:太陽光線と色 | 色の文化と歴史の旅 | 色・雑記帳
自分の中では、facebookは遊びなどの日常雑感の記述、ブログは知識のまとめって使い分けがあります。が、上記リンク先ブログ、2013年に色のことについてまとめようと思って、ガシガシ書いていたんですけど、忙しさに紛れて更新を怠っていたら、あっという間に3年以上経っちゃいました。書きたいことはあるので、これを機に再開するかなぁ……。
学生さんにとっては、印象深い素敵な時間だったでしょう。KURO隊長のアイディアと実行力のすごい。
隊長、ブログ読ませていただきました、
色などの事は、センスかと思っていたのです。音程と同じようにオンチがあるのですね。育った環境かと思って諦めていましたが、矯正出来ると知り感激しました。
ブログというより、しっかりとしたリポートでした。感心しました。
隊長は、科学者なんですね。
持ってる情報量も多い上に、多岐に渡っていらっしゃる。極めてるって感じました。
そういえば、前に星座的性格の話が出ましたが、私なんぞは占い程度にしか思ってませんでした。
隊長の占星術は、医術、柔術などに使われる”術”でした。とても体系だったものでした。
若いのに、同じ24時間を過ごしているとは思えない知識の量と深さ。
驚きです。
一気に、何話か読みました。
また、ゆっくりと拝見させていただきます。
KURO様のブログを拝見し、今私が住んでいる香港は、まさに湿気大国。
来た当初は湿度90%の数字を見て驚きました。こうした環境の中、今まで目にしてきたものが、KURO様のブログに出会い、すりガラスの向う側にあるのかと知り、いつもの景色を何だか違った視点で見る事ができました。ありがとうございます。また「北海道では青が美しく、沖縄では赤が美しく」も拝読しながら、香港も含め中華圏の多くが、赤という色を大事にするのは、歴史的意味合いもあるのかもしれませんが、実際に美しく見える色なんだなぁと思うと、色々な色が氾濫する、ごちゃごちゃカオス的な香港の景色が、また一つ違って見てくるような気がします。
素敵なお話ありがとうございました。
大木ちゃん、香港は湿気大国なの?
行きたいと思っていたけど・・・ちょっとくじけます。
昨日、今日と豊橋はすごい湿気で完全に夏バテ。いや、湿気バテ。
これを書いている今も、汗が噴き出てとまりません。あぁああ。
だいたいスペインは乾燥していてマドリッドは湿度20~30%、
海沿いのマラガでも40%くらい。90%って、何者?
Satomiさん
色はセンスもありますが、ルールを守れば「色音痴」ではなくなります。が、「色音痴」の人に限って、独自ルールを頑なに守る傾向もあります。
科学者というより理屈屋さんかも。いつでもどこでも「なぜ?」が止まらない。今はすぐにインターネットで調べられますが、子供の頃は百科事典がお友達でした。
大木さん
5年前に香港に行きました。秋でしたけど、確かに蒸し暑かった!お天気が悪かったせいかと思ったら、そうでもないんですね。
中国圏の赤使いは衝撃的でした。初めて経験したのは台湾でしたが、空港の廊下には真っ赤な提灯がずらりと並び、窓の外から見える車も白い色がない。結婚式場は壁面まで真っ赤っ赤でびっくりしました。
対するヨーロッパ圏はやっぱり青優位ですよね。昔、sangre azulについて書いたんですけど、今見たらブログから消えてるじゃないですか。再開ネタとして、これは私のブログに書くことにします。
ももちゃん
豊橋市の湿度情報です。じゃじゃーん。明日の朝6時の湿度予報は90%。ありえないと思った香港と同じじゃないですか。あらま。そういう名古屋も同時刻88%なのであまり変わりませんね。香港だけでなく、愛知県も「何者?」だったという情報でした(笑)。
赤使いですが、
中華思想なのか、中国人に赤と金の組み合わせは、即決金運開運に繋がると思っている方が多いかも。
ところで、以前、瞳の色と見えてる色は違うと聞きました。明るい瞳やダークな瞳でも違うし、青やグリーンとブラウンとでは届いている色の見え方が違うと。
お二人とも、絵の先生でした。
m(_ _)m
途中で行ってしまいました。
瞳の色では無くて、湿度の高い低いの違いだったのですかね??
もも様
そう、香港は湿気大国です!とお返事しようとしたら、KURO様より、豊橋90%情報が(笑)
日本の季節が肌寒い冬の始まりや春先は、香港もすごしやすくなるので、モモ様、そんな頃、くじけずに是非!
90%・・・(呆然)。いったい、これは。どうりで。
朝、「すどく」をしようとしたら、何度やってもまちがえ少しも進まない。
こんなの初めて。頭はふらふら、息もはあはあ。
自分の体調が悪いと思ったら・・・湿気だったのだ!
クロ隊長、情報をありがとうございました。
アジアって、すごい。アジアの国々で集中できたら、世界に通用するな。
あ、大木ちゃん、香港は春先で検討します。
Satomiさん
色の見え方の話については書き出すとこれまた大変長い話になるのでやめときますが、瞳の色で色の見え方が異なるというのは、虹彩(瞳)の役割から考えて違うと思います。少なくとも色を感知しているのは網膜ですよね?だから、育った環境の太陽光線と網膜の発達の関係なら納得するんですけども。虹彩が色フィルターになってたら、大変な事態だと思うんですが……。
もうひとつ、湿度は「清色・濁色」の違いに関係しているとは思っていますが、色すべての見え方に関係しているわけではありません。その件については、記事内[link]先で説明をしているので、そちらにてご確認くださいませ。
そんなとこかなー。色の見え方って複雑なので、なかなかひとつの説明では出来ないんですわ。奥深いです。
うわっ。クロ隊長、そこにいるんですか?
仕事の合間に書き込みしてましたー。
隊長、回答ありがとうございます。
ヨーロッパの人との色の感覚の違い、
以前は瞳の色かぁ、納得とか思ってました。が、隊長の気候、湿度の関係のが納得です。
本当に色の話は奥深いですね。
幅広い科学的知識を総動員しても、まだ足りないって感じだし、もっと知りたいとも思いました。
色に対する感性は、昔からコンプレックスがありまして、、、σ(^_^;)
どうも人と同じように感じないらしいです。(; ̄O ̄)
同じように空間に対する認知も弱いです。
例えば料理の盛付け、服の丈のバランスなどなど。
美しい仕上がりにならないという事です。