今年のスペインは、暑い。
マラガに限って言えば
「湿度」が、ものすごい。
これまで、マラガの夏というのは
「空気が乾燥」しているので
ドライヤーのような「熱風」によって
「干からびる」
というのが基本であった。
つまり「砂漠系」ですかね。
それが今年はいきなり
「熱帯ジャングル系」。
中南米のアマゾンの密林に
いきなり放り出されてしまったよう。
「こ、こ、これはいったい・・・」
湿度に慣れていない
マラガっ子の私たちは
頭のてっぺんから
滝のような汗を流しながら
ひたすら耐える。
ロンドンに住んでいる友人ダビーは
マラガっ子だが
「なぜ、こんな時に
帰って来てしまったのだろう」
と、真剣な顔でつぶやいていた。
ロンドンはこの時期でも
20度前後で
眠れないことはないらしい。
せっかくの帰省なのに
枕とシーツが毎晩
汗でびっしょりになり
「夜、15分おきに目が覚める」
と、悲壮な表情で訴える。
マラガは地中海の町。
昔、地理で習ったごとく
地中海気候のはずであるが
どうも最近、熱帯トロピカル気候に
変わりつつある。
異常気象は、温暖化だけでなく
気候そのものを
変えつつあるのだろうか。
さて、そんな中
バレンシア県のある村で
「シエスタ中は、騒音を禁止!」
という、お触れが出された。
村役場の決定なので
午後2時から5時まで
工事もプールもすべてお休み。
効率を考えると
とんでもないことだが
「あまりの暑さで
夜眠れないため
シエスタ(昼寝)をして
健康を保ちましょう!」
という策らしい。
さすが、スペイン。
シエスタは聖なるもの。
たしか、かのヒットラーが
ドイツからわざわざ
フランコに会いにやってきた時
「今、シエスタ中だから」
と、昼寝を優先させた逸話は
有名だ。
まだまだ暑い日が続きますので
みなさんもどうか
お体を大切にしてお過ごしください。