34.みさのちゃん&ようちゃん

ニッポン滞在も、あと数日。
重い腰を上げ、荷物の整理を始めるが
「すごい・・・」
いったいどうやったらこの
段ボール箱10個分にも及ぶ荷物が
スーツケースに入るのであろう。
(去年の12月のことを書いています)

今日は、豊橋に住む友人みさのちゃんと
そのだんなさまであるようちゃんと夕食の予定。
ぎりぎりまで、荷物の整理をしていたので
ジャージまがいの服装。
ノーメイク。
髪の毛もボーボー。
これで、一年ぶりに会うのか、といういでだち。

が、みさのちゃんは、小学生の時からの友達なので
「いまさら、飾っても」的な、気配がある。
というか、野生児だった頃の自分を知られているので
今さらどうしようと、挽回できないような気がするのだ。

たとえば、小学生の頃。
毎日とりつかれたように
1分も惜しんでドッジボールをしていた姿、とか。

中学性の頃、生徒会室から抜け出して
焼き芋を買いに行き、
担当の細井先生に、こっぴどく叱られている姿、とか。
(みさのちゃんは副会長、私は執行委員で
放課後、生徒会室で雑務などやっていた)

そういう図が、原点であるため
どうも、ピアニストの図の方が
「えっ、そうなの」
みたいになってしまっている。

さて、一年ぶりに会う
みさのちゃん&ようちゃんは
相変わらず元気で、仲良しだった。
いつまでたっても、親友みたいな夫婦って
いいなぁと思う。

ありのままの自分を見せ
お互いに受け入れること。
その温かみを、いつも二人といると感じる。

2時間あまりでは、たいしたことは話せない。
いつも「今年の年間報告」みたいになってしまう(笑)
でも、お互いを大切にしている二人に会うこと。
それが、私を幸せにしてくれる。

「ようちゃんが近くにいてくれたら
車なおしてもらえるのに」
ベラが、ぽつりと言う。
「もうちょっと、近かったらねぇー」
「それって、豊橋と名古屋ぐらいの距離で言うことだよ」

世界が大きくて、うれしかったのは20代。
今、40代後半に入り
「もう少し、世界が小さかったらなぁ」
と、思う。
会いたい時に、すぐ飛んで会いに行けるように。

「自分の大切な人が、笑っていられる。
それが一番だよね」
いつも言葉で、私たちは食事をしめくくり
いつものように、肩を抱き合って別れた。

 

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