ピアノも日本語も

最近、うちの「ピアノ教室および日本語教室」では、おもしろいことが起こっている。

「ピアノレッスン」の子供たちが、いつのまにか「日本語」で挨拶をし、部屋に貼ってある「ひらがな一覧表」を読み書きしている(写真三枚目)。

かと思えば「日本語教室」の子供たちが、いつのまにか「音楽知識」を学んだり「ピアノ」を弾いたり(二枚目)。

このおもしろい現象は、子供たちの
「じゃ、やってみよう」
という未知のことに対する柔軟なメンタリティや好奇心をよく表している。

実はこれ「休憩時間のアクティビティ」として始めたレクチャーが、いつのまにかレッスンの一部へと変化したもの。

子供たちの記憶力はすばらしく、毎週スポンジのように知識を吸い取っていく。「春の発表会」では、ほとんどの子供たちが「ピアノ&日本語」の両方を披露できるのでは。

改めて
「機会がすぐそばにあること」
の大切さを実感する。

わざわざ別の教室に行かなくてはならなかったらきっと
「始めなかった」
にちがいない。でも、ちょうどここに日本語もピアノもアートもあるから。じゃあって(笑)。

おもしろいなぁ。人生とはいつも流動的で、日々刻々と変わりゆく流れの中にあるのだ。

「流れに身を任せる」というと、少々ネガティブなイメージもあるけれど、私の人生はほとんどいつも「流れの中」にあった。それもかなりの激流。

変化にまもれて対応する。この20年間、ひたすらその連続だった気がする。

だいたい私がスペイン生活の中で一番学んだものは
「自分が変化すること」
なのだ。ピアノより、スペイン語より(笑)。変わらなければ生きて来られなかった。

新しいこと、未知なことは、心配や不安をもたらす。それでも
「ええいっ、やってしまえ!」
と、進んで行ける好奇心と遊び心を、これからも持ち続けたいと思う。

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