二月の「盗難事件」は、私の「どまん中」を直撃した。それも「一括」して。
「バッグの中に全てを入れてはいけない」
ことを、改めて認識。なんと高い授業料を払ったことか。
これにより、一時的に「生活がノー・フンシオナ(不機能)」となったが、今改めて思うと
「こんな経験はなかなかない」
のである。
もちろん、もう二度と起こってほしくはない。精神的ショックはかなりのもので、測ってはいないが血圧など一気に上昇したはず。
おまけに心臓はバクバク。パニックで呼吸困難になりかけ。思えばあの時期は、毎日が悲しくうつ状態だったのかも。
問題は、それを発見してくれる人がそばにいないので、そのまま通り過ぎてしまうことなのだ。食べたり飲んだり、仕事をしたり踊ったりして。
で、何を書くのだったか。力を込めたら忘れてしまった。えーと。そうそう。盗難事件の後に始まった「脱皮症状」。としての「大処分プロジェクト」。
そう、いつのまにか立派なプロジェクトになっている。とすればこれはもう「症状」ではなく、明確な意思を持って行う「企画、プラン」なのだ。
で、早く本題に入らねば。前置きでほとんど時間を使ってしまった。ま、これがブログのいいところ。制約がないしね(笑)いつもほとんど、流れのまま一気書き。
さて、今回の「大処分の品々」はこちら!ジャジャーン(写真)。おお~豪華。美しい~。
ピアニストだった頃、日本帰国時によく大須の古着物を購入し
「演奏用の衣装」
にリフォームしていた。その残り布地ほかいろいろ。
もう、衣装を作る予定はないし何より
「衣装を作るなら自分でペイントしたい!」
ので、もうプリントされていると、急速に意欲が失せるのである。本当に困った習性。
なにしろ私の機能する順番は
「心。次に体、そして頭」
なので、気持ちがモチベートされないと、まったく動けない。というか
「まるで向きもしない」
ので、自分でもあきれる。
逆に言えば、明確にモチベートされているものには、私の体は瞬時に動く。あぁあ。なんとかならないものか。どうしてこんなに白か黒か、なのか。
で、話を戻そう。
「布地だけど、いったい誰にあげようかなぁ」
と、小首をかしげながらバスに乗ったその瞬間。であった。
「もも!」
と、後部座席から声がかかる。
「うわー、クリスティーナ。よかったー!」
ほっぺにキスを二つ。右と左と。そしてたっぷりのハグ。
「もう半年ぶりじゃない?会いたかったよ~」
まずアイフォーンを盗まれて、連絡先が全て消えてしまったことを伝え謝った。
「ごめんね。電話番号を聞ける人も全部一緒に消えちゃったもんだから」
「いいよいいよ。私こそごめん。連絡できなくて。実はバルセロナにずっと行っててね」
話は尽きない。
「お茶にしにうちに来ない?」
「よっし、行こう」
さっそくうちのテラスでお茶。その時に、はっと思い出した。クリスティーナは縫い物が得意で、ソファやイスを自分で縫って作るほどの腕前なのだ。
「ねえ、日本の布地に興味ある?」
私はぞろぞろと着物布地を広げた。
「きれい~、すてきー!」
「ほんと?全部あげる。使ってよ」
「ええっ、うそ。本当にいいの?」
「もちろん。バスで会えてよかったー」
クリスティーナの笑顔を見ていたら、こちらまでうれしくなってしまった。なんて人生はちょうどいいタイミングで
「出会うように」
「再会できるように」
なっているのだろう。大切な人に、大切な時に。
そして、ふと気がついた。「大整理」から始まったこの「大処分プロジェクト」。最近はうちの中の物に目が止まるたび
「これは誰にあげようかな」
と、考えている。
不思議な効用。盗難事件は痛かったが
「毎週、誰かに何かをあげる」
という、「新しい習慣」が身についた。
いいですね~
家の中で眠っているのはもったいないものね。
使っていただける人、喜んでいただける人の元に行くのがいいですね。
そしてグッドタイミングでその人現る!
おめでとうございます。
スペイン語2ヶ月近くなります(って週に1時間だけだけど)
コメント、スペイン語で書けちゃったりするといいのにな。
まだ現在形動詞の変形AR,IR,もう一個何だっけ?のARをやってるとこです。
先は長い!全然進んでいる感じがしない(笑)
Mayさんのスペイン語によるコメント、楽しみに待っています!
ER動詞ですね。BEBER飲む、COMER食べる。
なんて大切なんでしょう(笑)。