スペインでは新年明けてから、
あらゆるものに「税金」と「手数料」がかけられるようになり、
市民の生活が、目に見えてひっぱくしている。
街角では、毎週のように「デモ」が行われ、
「医者」「レンタカー業者」「タクシー運転手」と、
わたしが知るだけでも、今月それだけのデモが行われた。
いつのまにかデモは「職業ごと」に行われるようになった。
彼らの叫び、プラカードのメッセージを通して
「なんと、あの職業では、あんなことが導入されていたのか!」
「そんな税金が、新しくプラスされていたのか」
と市民は知ることとなり、職はちがえど
「まったく政府のやることは、この国をつぶす気か!」
と、憤まんやるかたない思いで、いっぱいになるのだ。
さて、事件は「学校の先生」によるデモのときに起こった。
政府の打ち出した大幅な人員削減により、
昨日まで「音楽」を教えていた先生が「理科」を教えることになったり
減給のうえ、残業が増え、ボーナスも全面カット。
先生たちは、立ちあがった。
「教育こそ、この国の将来!」
すると、なんということか。
デモをした先生たちになんと、「罰金」が課されることに!
そう、政府は安心して自分たちの「好き勝手」ができるよう
あらゆるデモに対して「罰金制度」を、開始したのです。
スペインを、こんな負債国にした政治家、および金融関係者に対する
「懲らしめ」と「罰金」は、聞いたことがないですがねぇ。