先日、久々にセントロで朝食をした。基本的に朝食は100%近く家で食べるので、これだけで「誰かと待ち合わせ」だったことがわかる。
それも「チューロス」。となれば、これは気のおけない友人でありましょう。
この日のお相手はクリスティーナ。絵の仲間。で、私にいつもあらゆる角度から刺激をくれる。それもダイレクトに。
ひとしきりおしゃべりした後は、マラガのセントロをそぞろ歩き。文房具店、画材屋、ギャラリー、中央市場・・・。
いつも一人で歩くことが圧倒的に多いので、つい「もくもく」と目的地に向かってしまう。でもこの日は、おしゃべりしながらだから、だらだら歩き。これも久しぶり(笑)。
「もっと周りを見て歩きなよ。それじゃ見落としちゃうよ。せっかくのヒントやきっかけ」
「もっとゆっくり。目的地に向かって早歩きしないで。なんでそんなに集中してるの?」
歯に衣を着せぬクリスティーナが、私の腕をつかんでペースを落とす。
「どうしてももって、そんなにインテンサなの!」
「へっ?」
「周りの人に言われない?インテンサだって」
「・・・・・」
言われたことない。と思う。あるいは私が覚えてないだけか。「インテンサ」って「強い、激しい、強烈、深い、濃い」という意味だけど。あまり人には使わない。
ふつうは「愛や音、光や味、暑さや痛み」などに使う。
「ももって、周りの人に怖いって言われない?」
「うーん・・・そうかなぁ」
あまりないと思う。と答えると、まじめな顔で首をひねっている。
「だって、集中してる時のエネルギーすごいよ。私はちょっと怖いって感じる」
「・・・・・」
不思議だなぁ、と思う。クリスティーナはいつも、他の人とは全然ちがうことを言う。
人にはいろいろな面があり、いろいろな印象を持たれて当然だけど、彼女にはもっと「本質的なもの」が見えているのかしれない。
私たちはお互いの家に行き来して、作品を見せ合う。思ったままに感想を述べ、感じたことを伝え合う。
先日、クリスティーナの家で作品を見ていて、とても感動したことがあった。それを伝えると
「どこがいいの?」
「ここに、作品の中に、クリスティーナがいるから!」
技術的、商業的なポイントは私個人的にはどうでもいい。描いた人間の思い、存在を感じ取れること。それはダイレクトにエネルギーとして伝わって来る。
そして、自分自身をも振り返る。自分の作品の中に
「私はいるだろうか」
見た人が
「私の思い」
を感じ取れるだろうか。
クリスティーナとの時間は、なったこともない「美大生」に戻ったような気分にさせてくれる。
私たちは二人とも、美大には行っていない。ちゃんとした絵の勉強も。でも、何より「絵」に魅惑され、「絵を描く」ことに突き動かされて生きている。
写真のチュロスを見て、アッと思いました。やっぱりカサアランダに行ったんだ~、いいな~
昨日久しぶりにmomoさんの演奏の動画を見ました。
演奏も絵も、内から溢れ出るって感じ、とても楽しそうです。
こっちはこれから暗くて寒くてジメジメした冬になります。
さすが、Mayさん!そうです「カサ・アランダ」。
あの有名店。いつも人気で席はいっぱいです。
わざわざ演奏の動画を見ていただき、ありがとうございます。
「楽しそう」と言ってもらえてうれしいです。
またいつか、弾くことがあるのかなぁ。
南半球だから、そうか。冬なんですね。
あのニュージーランドのものすごい風に吹き飛ばされないように
足を踏ん張って生きていってくださいね。
スペインより応援しています。