「べラの日本語レッスン」も、はや2ヶ月目となりました。
一度、日本に行ったあとだと、さすがに
「やる気」の度合いがちがいますね。
毎週の「ニッポンの家族電話」も、順調にすべり出し
今日は母の方から
「おつかれさま、も教えてあげてよ!」
と、リクエストがかかりました。
わたしが一番、頭を悩ますのは
「どんなときに使うのか?」
です。
これは何気ないが、とても重要な文化的背景を含んでいます。
「おつかれさま」にあたる言葉は、スペイン語にはありません。
それはひとえに、「労働に対してねぎらう」習慣がないからです。
一度、父の車に乗ったとき、カーナビが
「おつかれさまでした」
と、言うのでびっくりしてしまいました。
「カーナビが、ねぎらってくれるの?」
仕方なく、べラには「おつかれさま」は
「ありがとう、の親戚のようなもので、
ムイ・ビエ~ン(よくやったね~)みたいな感じ」
と言おうとして、言葉を飲み込んだ。
そう、日本語には「ねぎらい表現」のキング・オブ・キング
「よくできました」
が、まだ控えているのだった。
(「べラの日本語レッスン・7」につづく)
「お疲れ様」ねぇ。私は「おかえり」とセットで使うかなぁ。外で仕事して戻ってきたとか、ま、実際、疲れているわけなので。
なるほど!「セット」ですか。そうしちゃいます。
「セット・シリーズ」はもうすでに
「ただいま・おかえり」
「おさんぽ行ってきます・行ってらっしゃい」
「ありがとう・こちらこそ」
などで、学習ずみなので、いけそうです。
「おかえり、おつかれさま」でワンセット。
「おつかれさまは、わたしたちの仕事のあとにも使えるんだよ」
とさっそく使ってみせたらべラ、納得いかない顔をして
「仕事のあとは、お世話になりましただって、もも言ったよ!」
「へっ・・・・・・・」
どうして、こんなことになるのか。
日本語って、むずかしい。