夏といえば海。のマラガ。でもさすがに真昼間は暑いので、私が行くのは午後6時頃。
とはいえ、まだ太陽さんさん。日本より日の出、日の入りが2時間ほど遅いスペイン。この時期は夜の9時すぎまで明るい。
だから、1日が長い。すごくいろんなことができる。ただ気をつけないと、オーバーワークしてしまう。ま、そのためにあるシエスタなんだけども。オーレ!
一日仕事をして、午後6時頃からひと泳ぎ。それが私の夏の過ごし方。これまでずっと20年以上そうしてきた。
この日はダンス仲間のエリ&旦那さんと三人で。現地集合、現地解散。喫茶店にでも行く感覚で海へ(笑)これぞマラガ。
友達と。そして一人で。海はいつでも、どんな私をも、受け入れてくれる。
元気な時も落ち込んでいる時も。笑っている時も泣いている時も。
先が見えない時、言葉にできない不安を抱えている時、私はよく一人で海に出かけた。
ただ、浮いているだけ。あるいは浜辺を歩くだけ。海と空に心と体をあずけていると、無条件に元気づけられる。
何も聞かないで。ただ抱きしめてくれる。地中海の穏やかさ、一年中約束された青い空は、私に平穏と情熱を与える。
悲しみを、涙を明日に持ち越さない。今日の悲しみは今日のうちに、思いっきり泣いておしまいにする。それを教えてくれたのは、マラガと友人たち。
たとえみっともなくてもかっこ悪くても、私たちマラガっ子はよく泣きよく怒る。
でも。流した涙は、いつかは乾く。そうでなければ、海や空が瞬く間に持って行ってくれる。
私の古い友達のようなマラガ。日本を出て、今年で25年になる。