マラガの「ピカソ美術館」が創立15年を迎え、その記念展が今週10月9日より始まりました。
そのプレ公開&カクテルに、さっそく行って来ました。なんとピカソのお孫さんも登場!正式な公開前ということで写真も撮り放題。うれし〜(涙)。
見たこともない作品がいっぱい。多くはフランスの美術館から取り寄せられたものらしく、こんな機会でなければ見られない作品がずらり。
すばらしい作品群。ここのところ「陶器」に夢中になっていたけど、ピカソの絵はいつも私の目と心を、一瞬でわしづかみにする。
なんという生命力、躍動感。なんという線の力強さ。それらに引き込まれ
「ああ、これからも描いていこう!」
「今すぐ描きたい!」
と溢れる想いで、いつもふらふらになって帰る(笑)。私がマラガに来たのは絵のためではなかったけれど、今は「音楽と絵と、太陽と地中海」が、この地に呼んでくれたのだと感じる。
偶然はない。
展示会場で偶然、ピアノのレッスン通っていたP君のご両親に会った。数年ぶりの再会。彼らははるか10年以上前に「ピカソの画集2冊」をプレゼントしてくれた人でもある。
「あの時は、まさか描くなんて思ってもいなかった」
という話をすると、彼らの方が驚いていた。「どんな絵を?」アイフォーンの壁紙を見せる。
「うわぁ、ピカソ風だね」「あの時の贈り物が役に立ってくれたなんて。うれしいわ」
その時は、わからない。が、道は続いているのだ。そして。こんなすばらしいプレ公開&カクテルに誘ってくれたのも、私のピアノの生徒だったカルメン。
「文化的な集まりに出かけるのは大切よ」
美術館の中庭に設けられたカクテル会場で、私たちは乾杯する。
「アートに!」さすがマラガ。ワイン、ビール、シェリー酒、何でもあり(笑)飲み放題。
私の人生は、音楽によって結ばれている。たとえもう弾かなくなっても、音楽が届けてくれた「ご縁」というプレゼント。
それを毎日感じながら生きていけることに、心から感謝したい。