うちのオウムは「生野菜」を食べない。果物は好きだが、まず青菜からトライしてみる。台所でいきなり始まる「特訓」。もちろんオウム的には新しい「遊び」の開始。
まず鼻歌など歌いながら注意を引き、大口を開けて青菜を食べて見せる。
「うわー新鮮、めちゃうま!」
オウムがきょとんとした表情で、私の顔と青菜を交互に見つめている。よしよし。ま、本当においしいわけなので、自然なリアクションではある。
料理中、オウムはいつもキッチンで遊んでいる。蛇口に登ったり、野菜のハシキレで遊んだり。ゴミ箱を物色したり。
「グー、ぐわっ、ぎゃん」
犬のような声で、青菜を催促。「人が持っているもの」が欲しいのだ(笑)。わざとやらあげないよ〜」的態度でもったいつけてから手渡す。
「ぱく」っと、食べた。片足で青菜をつかんで。その瞬間、青菜はぽろりと床に放り投げられた。わずか1秒。
そして。今度は大好きなクルミ、果物、落花生へ突進。うーむ。生野菜への道は遠い。
最近、ジムへ「バナナ」を持って行くので、台所にはいつもバナナの房が。実はオウムの大好物。
先日、台所に入った瞬間、甘〜い香りが。見れば床には、無残にも食い散らかされたバナナの残骸が。
なんとかならないものか。オウム教育、失敗。ということか。まだ何とかなるのか。
年齢も性別も知らないまま、この10月で私たちの共同生活は15年になる。