絵の具で描いていると、最後は必ず「指」が登場。「ここにこの色を!」と思った瞬間、もう手が動いている。
「筆を選んで、持って、絵の具をつけて」とい間が惜しい。というか、そんなに絵から目を離していられない(笑)。
「こうしたい!イコール、ペイント」
その「心と体の一体感」が、私には何より大事。それが断ち切られると「頭」が動き出す。もちろん、ろくなことがない。
絵に、ピアノに、文章に、全身全霊で向かっている時にだけ、起こる魔法がある。
「これだ!」
という発見。歓喜。衝撃。理解。新しい世界が突然、目の前に広がる。トンネルからの解放。
毎回「新しい世界(作品)」を作り上げて「展示会」にのぞむ。というのが、3年前から私の生き方になった。
今はレッスンで身を立てているけれど、来年9月から大きくライフスタイルを変えたい。と思っている。
新しい色、新しいモチーフ、新しいスタイル。それらを探して一人黙々と作業をする。たった一人で。自分を信じて。
「未知の扉が開く」までの道のりを、私たちアーティストはたった一人で歩く。
孤独な生活(笑)。でも、アーティストにとって孤独は友達。お互いによく知る古い友。私にとっては「ゆりかご」でも、ある。