実は12月の日本帰国、その前日が「セビジャーナス教室の打上げランチ&発表会」であった。大丈夫なのか。ちゃんと飛行機に乗れるのか。と、この私でも一瞬思った。
午後2時半開始。で、終わったのが7時過ぎ。家に着いたら夜になっていた。汗だくになって2時間以上も踊っていた。荷造りのことも日本帰国のことも忘れて。
とにかくものすごい盛り上がり。女子パワー炸裂。長〜いランチが終わると、歌手&ギターのライブ、そしていよいよダンスタイム。オーレ!
まずはルンバ。マラガで一番ポピュラーなのがこれ。とはいえ、これがけっこう難しい。みんなで輪になり、その中央に順番に出て行って踊るのだが
「自分のスタイル・ステップで自由に感情を表現」
って、日本人にはかなり難しい。アンダルシアっ子はとても感情表現が豊か。その場で自由に体を、腕を、手を、足を動かし、表情まで変える。
それはまさしく「内から溢れ出てくる」ものなのだ。私のように習ったステップを踏んでいるのとはまるで違う。
今期覚えた12通りのステップを組合わせ、なんとかついていく。輪の隅でこっそり踊っていても、容赦なく輪の中央に誘い出される。
何事も、人前でやるから上達するのだ。汗をかいて緊張、集中するからこそ。アドレナリンもドバっと出る。
そしてお待ちかね。「セビジャーナス」の音楽がかかるや、みんなわらわらと相手を探して中央へ。楽しい〜。うれしー。
食べて飲んでおしゃべりして踊って。これぞマラガ。これぞアンダルシア。オーレ!
「これからまだ荷造りがあるから、明朝飛行機に乗るから」と力をセーブしてはいけない。目の前のことに全力投球!だって2018年の締めくくりなのだ。
そう思ったら、涙まで出てきた。踊りながら。レメ、エリ、グロリア、エレナ、ロサ、パキ、エスペランサ、トニー、インマ、マクダ・・・みんなみんなありがとう!
翌日、飛行機に乗っても、頭の中でまだルンバやセビジャーナスの音楽が響いていた。そしてヘルシンキで名古屋行きの便に乗り換えた瞬間、ぱちっとモードが切り替わった。
「地中海クリスマスパーティ」や「展示会」へ。意識や思いが、そこへ激流のように流れ込む。一瞬を境に。
いつも「1つのことしかできない」私は、スイッチを持っている。意識の完全な切り替え。目の前のことにだけ、心と身体が向かう。