お世話になります。ベラです。
マラガ、今日は、いい天気です!
お元気ですか? 日本、さむい、さむい?
おだいじにしてください。
これは「日本語レッスン」じゃない、
「ベラの部屋」だと、ももが横で言っています。
今日は、日本のテレビを見ていて発見した、
もうひとつの「すごい!」を書くことにします。
みなさんにとっては、ふつうのことかもしれませんが
「日本の歌謡番組」を見て、僕は仰天しました。
少なくとも、僕が見た歌手、およびオーケストラの人たちは
全員、「ライブで」実際に歌い、演奏しています。
これが、なぜすごいかというと
スペインではテレビに出てくる歌手、およびミュージシャンは
すべて「口パク」「演奏のふり」だからです。
だから、音と口があってなかったり
ミュージシャンの楽器にも、コードがなかったりします(笑)。
だから、実際どれだけ歌がうまいのか
楽器が弾けるのか、誰にもわかりません。
そのかわり、すごいお金をかけて「スタジオ録音」したものを
テレビで、くりかえしかけるわけです。
まったく嘆かわしい事実ですが、それがスペインの実態です。
日本の歌謡番組を見たとき、僕は三つのことを感じました。
「生の音を聴くことに、慣れている日本人」
「リハーサルすることに、慣れている日本人」
「アーティストにお金を払うことに、慣れている日本人」
そのどれもが、スペインにはないものです。
これは、単なる「番組制作費のうんぬん」ではなく
音楽に対する国民のメンタリティと、大きく関係していると思います。
ひとことで言うと、スペイン人は「非常にめんどくさがり屋」です。
たとえば、名古屋の町を歩いていて、仰天したことのひとつに
「ごみ箱がない」ことが、あります。
こんなことをしたら、スペインではまず
「町中ごみだらけ」になって、たいへんなことになります。
ごみ箱がないから、「あるところまで持っていく」のが日本人。
ごみ箱がないと、「めんどくさ~い、ええい、捨てちゃえ」がスペイン人。
おかげで、野も山も川も、ごみだらけ。
「確かにたいへん。でも、やってみよう!」という向上心、
何かを貫くといった精神は、日本人独特のものなのです。
結果、クオリティに差が出るのは、当然のことといえます。
ももは、かなりおおざっぱな性格ですが
それでも日本人だな、と感じる瞬間はよくあります。
それは、仕事中に見せる驚くべき「ディシプリーナ」です。
ものすごい集中力と勢いで、僕にはまねもできません。
って、言ったら今、横で笑っています。
「ディシプリーナ」を辞書でひいたら「厳しい訓練」「特訓」だって。
もも、特訓が好きらしいです。
(「ベラの部屋・9」につづく)
ベラの部屋、再び読んでほっこりしています。
ベラの書いた文章を読んで嬉しくなってます。なんて素敵な視線で私達を見ていてくれているのかと。
心の中に人が住んでいる
私にそんな気遣いができているだろうかと反省です。視野が狭いので。
ベラの優しい笑顔を思い出しました。
satomiさんのおかげで、ひさしぶりに「べラの文章」を
読みました。いつも何かを「発見」して喜んでいたなぁ。
satomiさんの言葉、きっとべラに届いていると思います。
思い出してくださってありがとうございました。