陶器教室。今回は「シンプルなものを作ることにした」と言ったら、教室のみんながいっせいに笑った。作業中の平皿と様々にカットされたパーツを指差され
「これがシンプル?」
私一人だけ、きょとんとしてみんなの顔を見返す。自分の感覚と周りの印象は違うのだ、ということを改めて実感。
「何を入れるの?」
といつも聞かれるが、正直「実用性」はあまり考えていない。それより私が突き動かされるのは「ライン」。それをひたすら追求する。
熱病のように。
今回は平べったい粘土の塊を「いきなりカットする」歓びを味わっている。テーブルの上に並んだパーツは、なんだかクッキーのよう。これから焼くわけだし(笑)。
教室が終わり、いつものようにバスで帰ろうとするとクリスティーナからメッセージが。
「うちに寄って!すっごい誕生日プレゼントがある」
「これからバスに乗るから3時半過ぎになるよ」
「OK! ランチと冷えたビール用意しとく」
「うわぁ〜、飛んで行く」
わざわざ「注文しといた」というその物とは。いったい何なのだろう。クリスティーナのことだから、仰天のプレゼントなのに違いない。
お腹をぐーぐー言わせながら、マラガ行きのバスに乗り込んだ。さてはて。
(明日に続く)