「日西・びっくり同音異義語」、第5回目の今日は
【見る】【そる】【去る】など、動詞系です。
さっそく、みていきましょう。
【見る】
「ミル」とは、スペイン語で「1000」の意味。
「ミル、ミル!」と言われたら
「1000ユーロ」のことででしょうね。
モロッコのじゅうたん屋あたりで、聞きそうですね。
まずは、軽く半分に値切りましょう!
まあ、数字はむずかしいので、筆談が安心ですかね。
【そる】
「ソル」といえば、そうマラガの宝もの、「太陽」の意味です。オ~レ!
わたしたちの住んでいるマラガの海岸のことを
「コスタ・デル・ソル」と言いますが
これは、「太陽の海岸」の意味ですね。
こうして、スペインからフランスにつづく「地中海の海岸線」には
それぞれ地域によって、すてきな名前がつけられています。
同じ地中海の海岸線が、北上するにつれ次々と
「光の海岸」「太陽海岸」「白い海岸」
「アサーラ(アラビア語系・みかんの花の意)の海岸」と名前をかえていきます。
フランスの「コート・ダジュール」だって、「青い海岸」って意味ですからね。
【去る】
「サル」は、「塩」の意味。
そう、先週「猿は塩」と、勉強しましたね。
「猿」でも「去る」でもいいので、おぼえやすい方で、練習してみてください。
【凝る】
「コル」は、「キャベツ」の意味です。
スペインにもちゃ~んと、売っています。
でも、ない野菜もけっこうありますよ。
「ごぼう」「山芋」「サトイモ」「しそ」「レンコン」「ふき」「にら」などは、もちろんありません。
あっ、あの小さい葉のついた「何とか大根」も。
ああ~、何て言うんでしたか。くうぅ~、思い出せない。
【見える】
「ミエル」は、「はちみつ」の意味です。
わたしはよくハーブティを飲むので、「ミエル」は欠かせません。
スペインでは、スーパーで売られている「パッケージされたはちみつ」より
市場や、香辛料のお店で売られている「ノー・パッケージのはちみつ」の方が人気です。
これも、スペイン人らしさ、といえるでしょうね。
ただのビンに入っているだけなので、日本人ならまず
「売り物」とは、思わないでしょうね(笑)。
味も濃厚で、体にもいいですよ。
日本のはちみつと、味も香りもちがうのに、びっくりします。
一度、北スペインのバスク地方へ行ったとき、道端で売っていたはちみつを買いました。
これがまぁ、、色も味も香りも、ぜんぜんちがうのにびっくり!
土地によって、花や蜂によって色や香り、味がかわるのが
あたりまえということを、すっかりわすれていました。
「これが、旅するということだなぁ」と、しみじみ思った一件でした。