【一日一作プロジェクト】もも衣「花精(はなせい)」を身につけ、マラガのポンピドゥー美術館へ。なんと3ヶ月ぶりの外出!(笑)もう緊張。今週は入場無料だった。
「体温をはかりますね」
入館前にまずセンサーで体温チェック。さらに荷物チェックに手の消毒。ここまでワンセット。女4人でアートの刺激にまみれよう!と夕方6時に乗り込む。
「うわっ、空いてる」
とにかく人が少ない。好きな作品の前にどれだけでもいられる。ほとんど人ともすれ違わない。これで週末とは信じられない〜。
「みんな外に出たいのかも」
ずっと家の中にいたから。新鮮な空気を求めて海や山や田舎へ。で、美術館はめちゃ穴場なのだった。マスクは義務づけられているものの
「あぁあ、うおぉ、ほうー、うー」
と、うなり放題。写真も撮り放題。ピカソ、ダリ、ミロをはじめ、すばらしい作品の質と量とバリエーション。
「こんな感動、忘れてた」
思わず、涙が出そうになる。「美術館を訪れる」ただそれだけのことが、勇気を出して決心しての第一歩。そして。
「女友達に会うのも3ヶ月ぶり」
ハグこそできないけれど、顔が見られて本当にうれしかった。なんというか自信がついた。家を出る自信、人に会う自信、社会復帰する自信。
わずか3ヶ月。されど3ヶ月。社会からも友人家族からも切り離され、家で隔離生活を送っていると、少しずつ精神が歪んでいくのを感じる。ま、私の場合「暴走」なんだけど(笑)
「心と体のバランス」
そのなんと大切なことか!そしてアートには、心を癒したり元気にする不思議な作用がある。私の3ヶ月を救ってくれたのは
「家族友人との電話やメッセージ。そして一日一作していたおかげ」
アートに、私が救われていた。そのことに、はっきりと気づいた。
「命を注いで創る。と同時に、命を注がれている。永遠のサイクル!」
アートに感謝。不安はあったけど、本当に行ってよかった。家に帰るとかなりぐったり。3ヶ月ぶりの外出での緊張と長時間のマスクで。
「あぁあ、家はいいなぁ。マスクしなくていいんだもん」
まだまだ家が安全圏。でも、これから少しずつ外に出ていこう。今週からスペインはいよいよFase2がスタート。
「花精(はなせい)」
野原にたたずむ小花の精霊たち。襟元や首まわりをこうして鮮やかに飾ってくれる。太陽が出ている間は。夜になると、そっと花びらを閉じ眠りにつく。
そんな物語が、ふと浮かんだ。アートと物語が、最近一つに重なる。物語を伝えたくて、アート作品を作る。そんな時もある。どこに私は向かっているんだろう。
Chicas, muchas gracias por compartir esta tarde maravillosa. Hace tres meses que no podíamos vernos ni pasear. ¡Que alegría veros y llenarnos del arte! Seguiré creando cada día. Besos