【一日一作プロジェクト】今日はコラージュ「誕生神話」を作った。3月頃から、毎年うちの窓にはツバメが巣を作る。そして6月までの4ヶ月の間
「チュチュぴぴぴ」「ひゅるひゅる」
と、朝から元気な声を聞かせてくれる。ガラスに額をくっつけて見上げると、巣から飛び出た頭が見える。
「ひゅうぅうーーーっ」
と、ものすごい勢いで空を舞い、何十回と巣へ戻るので、そのたびに黒い影がしゅっと横切る。それにおののくオウム(笑)。
「そうだ!オウムにツバメの姿を見せてあげよう」
正体がわかれば、怖くなくなるかも。オウムを窓際に連れて行き、一緒にガラスの前にスタンバイ。宙を舞うたびに、黒い影が。
「ひゃーぷぷぷっ、ふわぁーっ」
意味不明な声を上げ、窓から必死で逃げようとするオウム。何度やってもダメ。結局、私の腕に頭を押しつけ「いやいや」する形で窓側から退散となった。
「ツバメが春を連れてくる」
そして。巣を作り、ひなを育て、毎朝聞こえていた賑やかな声が、ある日突然聞かれなくなると
「夏が来る」
うちではツバメが去ると、これを持って「夏の到来」とし、窓とカーテンを全開!そっとしておいてあげたいので、窓とカーテンは4ヶ月間、動かさないし近寄らない。
「そろそろかなぁ」
ひなは元気に育ったのかな。来年もまた来てくれるかしら。こうして毎日すぐそばにいるのに、ある日突然、その姿が見えなくなる。
「それを声で知る」
のが、ちょっと切ない。でも。お互いが幸せならそれでいい。今年の春は特別だった。外出禁止令のまっさなかに、ツバメ達はやって来た。
「外に出られない私達のために、春を連れて」
その感謝の気持ちを込めて。今日はコラージュ。小さな体につまった生命感。躍動感をそのまま作品に。どんな向きでも楽しめるのがももアート!
「誕生神話」
あと数日で、ツバメ達に旅立ちの時が来る。これから始まる長い長い旅の無事を祈って。思いを、祈りを形に。
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