フェオーナは大好きな鳥を探しに
どこまでも歩いて行きました。
初めての道は少し
こわかったけれど。
「ロ・エンコントラレ
(きっと見つけられる)!」
最初に出会ったのは「ふくろう」でした。
「ふくろうさん、わたしの鳥を見ませんでしたか?あなたみたいな大きな鼻をした」
「こんな大きな鼻はそうそうないよ」
ふくろうはいんぎんに答えました。
「そうだ。海に行ってごらん。浜辺に鼻の大きいのがいたな」
「ありがとう、ふくろうさん」
森をぬけ、海をめざしてかけ出しました。やっと浜辺にたどり着くと
大きな動物が、ごろごろところがっています。
「鼻は大きいけど・・・」
それは「象あざらし」の一家でした。
(「ベラの絵本・3」につづく)