【一日一作プロジェクト】石にペイントして「花野ウサギ」を作った。マラガ郊外のショッピングセンターへハビ吉と買い物に。そのついでに
「田舎のレストランでランチしよう!」
テラス席で。山の稜線を眺めながら。海岸通りとはまるで違う、しっとり隠れ家感。緑に囲まれた山道は、絶好の散策ルート。
「バイクやサイクリングの人たちが多いね」
お兄さん達がヘルメット片手に、ふらりと立ち寄る。そんな田舎のレストラン。
「温かいスープが飲みたい〜」「僕も」
秋冬になると、スターターはやはりスープ。器ギリギリまで、なみなみについでくれるのが田舎レストランのいいところ(笑)。
「おいしーーーーー」「うまいっ」
手作りのスープで、心も体も温まる。お次は「コロッケ」。これも手作り。めちゃうま〜。至福のとき。
「おいしいものって、アドレナリンだかドーパミンが出るよね」
2人とも大興奮。続いて、メインディッシュの「豚肉」。とにかく量が多くて、ビールも飲めないほど。パンは一つも食べられず。
「こんなに沢山食べたのは久しぶりだよ」
ハビ吉がゆっくりとおなかをさする。アテンドしてくれたお兄さんがまたイケメンで、ユーモアがあって。
「久しぶりの田舎レストラン、楽しかったね」「もものお父さんを連れて来たいな」
ハビ吉は毎週、何らかの宝くじを買っている。この日も、私が数字を選んで一枚買った。もし当たったら
「プライベート機に乗せて、ももパパをスペインへ運ぶ」
らしい。たぶん父は日本から出ないから、その代わり
「私をウエスカ地方に旅行に連れてって」
と、お願いしておいた。ハビ吉に大金が当たる頃には、きっとコロナは収束している。そう信じたい。
「花野(はなの)ウサギ」
マラガの田舎には、野ウサギが出る。郊外の友人宅では、自慢の菜園が野ウサギのバイキング会場になっていた(←無惨)。
「もともと彼らの土地だから」と、肩をすくめていた姿を思い出す。動物たちには、移動規制はない。思い切り野原を、自由に駆け回ってほしい。祈りを形に。