【一日一作プロジェクト】「紙袋」で楽描き&コラージュアート進化中。自然遊歩道「カミニート・デル・レイ」。いよいよクライマックスの「吊り橋」へ。
「その前に、もものサンドイッチを食べよう!お腹ペコペコ〜」
話は昨夜に戻るが、ハビ吉がわざわざ電話で「乾いたサンドはダメ。ジューシーなものを」とリクエストしてきた。意を決して
「パンにオリーブオイルをたっぷり染み込ませ、さらにマヨネーズを塗る」
念の入れよう。ダブルしっとり構造。食パンなので、みるみる油を吸い込む。まさにスポンジ状態。これで、パンがパサパサってことはあり得ない。
「乾きを、封じた」
静かな満足感が胸に広がる。後は、ゆで卵とハム・チーズをはさむだけ。しかし。念には念を入れ、当日は「携帯マヨネーズ」まで持参した。
「これ、携帯マヨネーズ。よかったら」「えっ、なんで?もう中にマヨネーズ入ってるよね」
「もしものために。ほら、万が一しっとり感が足りなかった場合」
もう完全に洗脳されていたので、私の注意点はそこだけ。に、集中されていた。結果から言うと
「しっとりを通り越し、ぐにゃ」
だった。持ったとたん。不思議な柔らかい物体。パンにコシがあるから安定感が生まれ、サンドイッチになるのだ。ということをこの時、理解した。
「おいしいよ〜。ありがとう!」「ほんと?」
思えば「乾いていないサンド」は、単にサランラップでしっかり包めばよかった。のかも。
さて。ランチの後は、いよいよ遊歩道のクライマックス「谷間にかけられた吊り橋」へ!高さもさることながら、V字の谷を結ぶ吊り橋はまさに
「風の通り道」
なのだった。渓谷を渡る風が、一気に通り抜ける「突風スポット」。「ごご〜っ」という音におののき、あわててスマホをしまう。こんな橋の上で撮影して落としでもしたら・・・
「こ、こ、これは風の門じゃ〜」
手すりにつかまりながら、よろよろと橋を渡る。ハビ吉は写真やら動画やら、思う存分撮りまくっていたが、私はまっすぐ橋を渡り切る。ほっと一息ついていると
「もも、もう一度こっちに戻って来て!動画撮るから」「はぁあっ?」
せっかく必死で渡り切ったのに。真剣な顔つきで、周りの景色も見ずに、よろよろと橋を戻って行く私。
そのハビ吉撮影の動画は、Facebookでご覧いただけます(笑)ものすごい風の音〜。さて。橋を渡り切ると、渓流沿いに遊歩道が続く。冷たいビールまで、あと40分。
(明日に続く)