【一日一作プロジェクト】遊歩道「カミニート・デル・レイ」へ着ていこうと、前日必死でペイントしたTシャツ。改めて見てみたら
「うわぁあ、これ山の精霊じゃん!」
ちゃんと、ツノらしきものまで生えている(驚)。あの日、あの時間に、あの木陰に立ち止まらなかったら。山の精霊と私たちのどちらかが、歩みを変えていたら。
「出会うことはなかった」
そこに私は、偶然に限りなく近い「意図」を感じる。誰の?何の?
山に思いをはせながら、無心でペイントをする人間と、山ヤギに姿を変えて、聖域を守る山の精霊。
「私たちは、どこかでつながった!」
エネルギーレベルで。無意識の領域で。そのエネルギーが私に
「山ヤギを描かせた」
そんな気がしてならない。私たちはふだん、その力の存在を意識していないだけで
「離れていても、まだ互いを知らなくても、無意識の領域で、つながることができる」
のだ。たぶん。自然の中に身を置くと「神秘の扉」があちこちに用意されているのに気づく。この世は
「気づいた者だけにわかるメッセージにあふれている」
なんておもしろい。知識や理論では、たどり着けない世界が、ここに同時に存在する。気づく力、感じとる力、思いやる力。人間力!
今の私は「風に守られた谷」や「山の聖霊」、「地中海を飛ぶ鳥」や「空を泳ぐ魚」、「緑の月」や「羽の生えた猫・アラモール」と共に生きている。
「それらに命を与え、結ぶこと」「彼らのメッセージを伝えること」
が、次のステージになるのかな。「現実」と「物語」。二つの世界の間を、一日のあいだに何度も行き来する。
「心に生えた虹色の羽」」
で(笑)ひとっ飛び。その「羽」は、保育園児だった4、5歳の頃に授けられた。小学校に上がる前から、私をよく図書館に連れて行ってくれた父。
そこで夢中になって見入った色鮮やかな絵本。アンデルセン、グリム、イソップ・・・図書館の大きなガラス窓から入る光の中で。私の羽は、すくすく育った。
「絵と言葉が一つになった」世界へ、50年近い歳月を経て、今再び近づきつつある。人生はサプライズを持っている。
「夜舞山羊(やまやぎ)」
山の精霊たちへの「捧げもの」アート。漆黒の闇の中を、自由に駆けめぐり、舞い上がる聖霊たち。エールと感謝の気持ちを込めて、このTシャツを贈りたい。
命を育む自然、言葉を持たないたくさんの命を大切にしよう。この地球は彼らに借りているものだから。祈りを形に。