【一日一作プロジェクト】バッグアート「月宴(つきうたげ)ぴかり」を作った。今年は一度も映画館に行っていない。劇場にも。
「そして、このまま2020年は終わるだろう」
と、思う。もはやあきらめの境地なので、期待がない分、苦しみは少ない。幸せのハードルはどんどん低くなっていく。
「体に痛いところがないし」「病院に行かなくてもいいし」「眠れるし」「食べられるし」
これを幸せと言わず、なんと言おう。この先「どうやって生きていくのか」は、また考えよう。ありがたいことに
「ピアノレッスンを再開したら、ぜひ連絡してください」
という電話やメッセージを、沢山の方々からいただく。いざとなったらその手がある。というのは本当に心強い。
「今年はアート一本!」
と決めたので、行けるところまで行ってみよう。霞を食べながら(笑)。今の私は
「毎日創作という熱病」
に取り憑かれているので、誰が何と言っても止まらない。ブレーキのない暴走列車。その一方で
「ああっ、○○をやってみたい!」
と新しいひらめきに出会ったら、きっとその場で「新しい何か」を始めるのだろう。そして「一日一作プロジェクト」は、ある日いきなり
「ぶつっ」
と、終わりを告げる。そんな気がする。今はまだ無我夢中。試したいことが、ざっと100くらいある。たとえ毎日一作しても
「今年はあと80作ちょい」
そのことに愕然とする。一年あっという間。スペインの感染者の激増ぶりを見ていると、年内にはさらに厳しい外出規制が発令されそうだ。
「もしかしてクリスマスも大晦日も、家に引きこもって作ってるのかも」
十分にありえる(汗)そのためにも、5ヶ月分くらいの絵の具とキャンバス地を買っておかねば。
「月宴ぴかり(つきうたげぴかり)」
生き物たちが月の光(ぴかり)を浴びて、闇の中に浮かび上がる。ふいに日本のイチョウ色を思い出した。神々しい黄金色の並木道。マラガにはない色彩だなぁ。