【一日一作プロジェクト】テレサ叔母さんへ渡す「年末年始ご挨拶カード」を作り、一路マラガからグラナダへ(この寒波前のレポート)。
「太陽のマラガから、雪のグラナダへ」
わずか2時間。されど、2時間で世界が変わる。車の窓から見えるのは、雪を抱くシエラ・ネバダ山脈!おぉお〜。
グラナダ市街までは晴天、青い空。それが、テレサ叔母さんの住むグアディクスへ続く街道にさしかかると、いきなり分厚い雲に覆われ始めた。
「外気温がみるみる下がっていくよ!5度、4度・・・3度」
ハビ吉の実況中継が続く。車はどんどん坂道を上がり、その分だけ気温は下がる。昼間なのに、分厚い雪雲に覆われ辺りは薄暗い。
「2度・・・1度・・・」「うわぁ、0度!」
うそ。窓ガラスを下ろし、そっと手を伸ばして外気を確かめる。
「コンヘラード(凍ってる)」
何という冷たさ。血管がきゅっと引き締まる。これこそ「毎年、雪で通行止めになる」ラ・モラ峠のすごさなのだ。わずか15分で、5度から0度へ。
「グアディクスは毎年、雪で真っ白になるからね」
マラガの1年で1番寒い日より、はるかに寒い。ってか、冷たい。凍る。いよいよテレサ叔母さんの住む修道院(尼僧センター)へ到着。
「あぁ、2人ともよく来てくれたね!」「テレサ叔母さん!会いたかったよ〜」
尼僧さん達に挨拶をしながら、施設内を案内してもらう。光の降り注ぐ中庭を、アーチの回廊が取り囲む。
「この2階が、私たち尼僧の部屋だよ」
中庭を囲んで広がる個室。こんな景色を眺めながら、テレサ叔母さんは生活しているんだなぁ。共同スペースには木製のピアノまで。
「ドライブ&ランチに出発!準備はいい?」
テレサ叔母さんの顔が、ぱっと輝く。グアディクス市街地、カテドラル(大聖堂)の脇を通り抜け、郊外へ。視界の端には、いつも雪山が。再び青空が広がる。
天気はいいが、風はものすごく冷たい。お昼の1時で5度。毛糸の帽子は必須。しばらく田舎道を走っていると、素朴な村のレストランが。これが大当たり。
「この土地の名物料理が食べたい!」「肉の煮込みですね」
これがめちゃうま(写真)。あったかいスープもたまらない。実は「魚もあります」と言われのだけど
「イワシやイカ、タコ、エビはいらないよ。マラガから来たので(笑)」
赤ワインで乾杯。おしゃべりを楽しみながらゆっくりランチをした後は、再び車でドライブ。ハビ吉が勢いよく言い切る。
「コーヒーはアルデイレの村で飲もう!」「アルデイレ?って?何かあるの?」
テレサ叔母さんが、顔をほころばせる。
「私が生まれ育った村。もう何年もアルデイレには帰ってないな」
すると、ハビ吉もぽつり。
「僕の、亡くなったお母さんの生まれ育った村だよ」
そんな大切な場所なの!アルデイレ。おぉお。行かねば。その時、私はまだ知らなかった。その村が、シエラ・ネバダ山脈のふもとにひっついた
「極寒の地」
であることを。(明日に続く)
無事に着いて良かった、良かった。
それにしても晴天の写真からは極寒は見えないんですが。
お料理も美味しそう。
どんな味付けなのかしら。
デザートも素敵。
私は尼僧さんの生活が分からないのですが、ワインは飲んでも良いんですね。
一緒にお食事ができて良かったです♪
三人とも良い笑顔。
さとみさん、ありがとうございます。
私も尼僧さん達の暮らす施設にお邪魔したのは初めてで、どきどきしました。
中にはお勤めをする場所、小さな教会のような施設、公のサロン、ピアノのあるロビー、中庭などがあり、つつましくも暖かい雰囲気でした。
「尼僧になった後、もし好きな人ができちゃったらどうするの⁉︎」などという私の質問にも、笑って答えてくれます(笑)。
寒い地域なので「肉の煮込み」「スープ」など身体の温まる料理が多く、スペインには珍しくちょい辛の味つけでした(日本人には全然OK)。