【一日一作プロジェクト】聖獣シリーズ「じえんめ」を作った。今朝、とんでもない悪夢で目が覚めた。クリスティーナと絵の具を買いに行く夢なのだが
「町中しーんとして、人っ子一人いない」
この状況、なんかやばいぞ。と思った瞬間、ハンドルを握るクリスティーナが声を上げる。
「ロカ(クレイジー)。まずい!今日からトケ・デ・ケダ(完全外出禁止令)だった」「はぁあっ?」
あわてて道路の脇に車を止め、シートを倒して寝たフリをする。すると。どこからか一人の警官が。窓に近づき、私たちを覗き込むと
「何やってるの、君たち」
まずい〜。冷や汗がどばっ。見れば、人の良さそうなおじさんポリスが立っている。
「絵の具を買いに。外出禁止のこと、すっかり忘れてて。すみません」「絵の具?」
おじさんポリスが首をかしげたので、嘘でないことを伝えようと、私は必死でスマホの写真をスクロールして見せた。どこまでも続く作品群。
「これ全部、君が?」「一日一作してるんです。ロックダウンが始まってから」
答えながらも、頭の中に罰金が浮かぶ。100ユーロ?300ユーロ?それだけあれば、どれだけ絵の具が買えるだろう。
その時だった。おじさんポリスが、ぽつりと言った。かすかに唇の端に、微笑みをにじませて。
「見なかったことにする。でも、ふらふらしていたらいずれ捕まるよ」「ずっと昔、絵描きになりたいと思った時もあってね。結局、警察官になったけど」
そこで、目が覚めた。まるで、本当に出会ったかのような。あのおじさんポリスがあきらめた夢の分まで描こう!そのために見逃してくれた。そんな気がした。
「じえんめ」
聖獣シリーズ・第2作は「大地と火」の聖獣。深い「緑と赤」を身にまとって。「緑の目」に不思議な力を秘めた、この世の命の守護獣。地炎眼(じえんめ)から。
今日は「Día Internacional de los Derechos humanos y de los Animales (世界・人と動物の人権デー)」。
この世の命、尊厳が守られる社会でありますように!祈りを形に。