【一日一作プロジェクト】カリグラフィアート組画の一枚目「風」を作った。大晦日レポート。ハビ吉から
「カウントダウン用のぶどう、買いに行かなきゃ!迎えに行くよ」
6時半で閉まるスーパーへ飛び込んだら、そういう人でいっぱいだった(笑)。これぞマラガ。夏休みの宿題を最終日にやる国民性。
「シャンパンとレモンシャーベット、それからジンとパンと・・・」
なんとか必要なものを全て買い込み、さっそくキッチンへ。と思ったら
「叔母さんの家に挨拶して行こう」「アウローラとダビーの家にも」
年末年始のご挨拶に引き回され、ハビ吉宅にたどり着いたのが夜の7時半。これからまだ夕食作りとテーブルセッティングが(汗)。
「集まれるマックスは10人。それも家族が望ましい」
という規制なので、ハビ吉ファミリーと気さくな雰囲気で。なんと夕食のスタートが
「夜の10時過ぎ」
遅っ。とはいえ、12時の新年カウントダウンまで2時間あるし。夕食の後はパジャマに着替えるだけだし。余裕や〜。
まずはスープ、ハム、チーズでスタート。オーブンではサーモンが出番を待っている。食べながらも、せわしく立ち上がり、テーブルとキッチンを往復するハビ吉。テキパキとメニューを進めていく。
「もも、チョコレートの器にぶどうを入れて。カウントダウン用に1人12粒ずつ」
任せて。と、立ち上がったのはいいが、お喋りしながらやっていたので、数がわからなくなってしまった。
「あれ、これ10粒しかないよ」「こっちは11粒」
こんなことすらできないのか。と、きっとハビ吉は言いたかったのにちがいない。
「やり直します」
ここで、サーモンが登場。これがめちゃうま。私の作るパサパサのサーモンソテーとは別世界の食べ物。また盛り付けがきれい〜。
引き続き、肉料理も登場。ソースが絶妙。さすがにお腹がいっぱいになってくる。こんな時にはハビ吉お手製の
「シャンパン&レモンシャーベットドリンク」
ミキサーでばーっとやるだけなんだけど、これが爽やかで口当たりがよくて
「よし、再び食べよう」
と力強く思える(笑)。そして。11時を過ぎる頃、親戚からじゃんじゃんビデオ電話が。年末年始のご挨拶。
テレビでは2020年の出来事ダイジェスト。もちろんコロナに始まり、コロナに終わる。何が驚いたって毎年恒例の
「新年のカウントダウンのために広場に集まる人々」
の姿が全くないこと。しーんと静まりかえり、がらんとしている。異様な光景。でも、だからこそ。
「2021年はいい年に!」
12粒のぶどうを手に、みんなスタンバイ。いよいよじゃ〜。2020年の最後の瞬間を、テレビの司会者のカウントダウンに合わせ、一粒ずつ飲み込んでいく。
「1、2、3・・・12粒目!」
全て飲み込んだ瞬間、みんなが一斉に叫ぶ。
「フェリス・アニョ・ヌエボ!」
これまでならハグをし、キスをした。今年はシャンパンで乾杯。どうか安心して暮らせる世界になりますように!
6ヶ月の赤ちゃんを抱っこしながら、こんな年に生まれたのだから、きっと強運だ。何としても生き抜き、明日へ進んで行こう。祈りを胸に、その柔らかな体をそっと抱きしめた。
(明日に続く)