【一日一作プロジェクト】カリグラフィアートに使う「色玉」を作った。マドリッドは50年ぶりの大雪。で、車もバスも列車も飛行機も完全ストップ。
「マラガに帰れないよ。明日戻るつもりだったのに」
ハビ吉がビデオ電話をかけてくる。どんなにマドリッド市内が、想像を絶する大雪に見舞われているか。その実況中継が始まる。
「車道と歩道の境目がわからない」「半世紀ぶりの歴史的大雪」「30時間以上降り続いている」「交通機関は麻痺」「車もバイクもゴミ捨て場もベンチも全て分厚い雪の下」
「お店の多くが閉まっている」「復旧のめどたたず」「除雪車は見えない」「歩くと膝まで埋まる」「地下鉄は一部動いている」・・・
完全にレポーターと化したハビ吉は、テキパキと目の前の状況を説明。心なしか、だんだんコメントが上手くなっているような。
「ほら見て!スキーをしてる」
うそ。大通りの真ん中を、スキーで滑っていく男性の姿が映し出される。それも、ビルやスーパー、マンションや信号に囲まれた
「都会のど真ん中でスキー!」
異様な光景。その映像を、私はうちのテラスで日光浴しながら眺めていた。ビデオ電話なので、背後には青い海とさんさんと降り注ぐ太陽が映し出される。
「そっち、めちゃいい天気じゃん」
そうなんだよね。ヤシの木と街路樹のオレンジが眩しい〜。結局、ハビ吉は友人と再会する予定を全てキャンセル。なんとか食料品を入手して歩いて家に帰るところ。らしい。
「コロナで移動できないと思ったら、今度は雪だよ」
すごい2021年の始まり(汗)。改めて、雪の多い地方に暮らす人々は大変だと思う。一歩間違えば、命にかかわる。日本でも、雪と共存している地方は沢山ある。
地中海沿岸に住む人たちは、陽気でおおざっぱと言われるけれど、これは一年を通して温暖な気候の影響が大きい。
「命にかかわる自然災害がない」
それは限りない安心感。マラガには台風も地震も、雪も津波もない。大雨は年に数回程度。一年中、強烈な太陽の光が降り注ぐこの大地には
「色が生まれる」
ビビッド&クリアーな色彩が。雪国に住んでいたら、また違うトーンが生み出されるのだろう。大量の雪を見ていたら
「雪でアートしたくなった」「だから、来いって言ったのに!」
いつか雪に囲まれたら。やってみよう。その日が楽しみだな。そして最後に。数時間おきに雪のマドリッド動画を送ってきてくれたハビ吉
「実況中継をありがとう!」
全ての動画は紹介できなかったけど、歴史に残るマドリッドの大雪の凄さ。大変さ。伝わってきました。雪の中、本当にお疲れ様。早くマラガに帰れるといいね。
そして。雪で足止めをくらった多くの方々の生活や仕事、移動やサービスが、一日も早く復旧しますように!マラガよりお祈りしています。
(ハビ吉撮影の動画はFacebook でご覧いただけます。お時間のある方はぜひどうぞ)