【一日一作プロジェクト】カリグラフィアート組画シリーズ「芽」を作った。コロナ規制が施行される12時間前。マラガ郊外にあるコマレス村へ向けて出発した。
「お天気最高〜」「18度あるよ。半袖になっちゃおう」
えっ(汗)そこまで?マラガ市街から車で1時間。田舎の山道をのんびり走る。山の斜面にへばりつく白い村を眺め、野花を楽しみ、好きな場所で止まり、思う存分景色を眺める。
「対向車、まったく来ないね」「今夜からコマレス村には入れないから。僕たちくらいかも」
雲ひとつない青空。さんさんとふり注ぐ日差し。これぞマラガ!大雪のマドリッドとはまるで違う。丘の斜面にぽつぽつと、白い花をつけるのは・・・
「アーモンドの花だ」「きれい〜」
桜によく似ている。そのたたずまいが。スペインに住んでいると「アーモンドの花でお花見」をする日本人も多い。桜の代わり(笑)。
「すごーい。山々が一望だよ!目がよくなったみたい」
その向こうには地中海が。眩しく輝いている。なんて美しいマラガ。自画自賛。もう大感激。本当に来てよかった。アトリエから引きずり出してくれたハビ吉に感謝。
何十というカーブを越えて、山道を進む。マラガっこなら知らない人はいない「ラ・マロマ」が、目の前にその姿を現した。
「あぁあ、頂きに雪が!」
2069メートル。テヘーダ山脈の最高峰。迫力満点。その山々をバックに、突然隆起したように岩山が。その頂上に、白い村がぽつんと置かれている。
「白い冠みたい」「コマレスだ!」
ついに来た。まずは村の入口で車を停める。どうやら車は侵入禁止。ここからは全て歩き。
「村の入口が、アーチだなんて!」
ステキすぎる(写真)。中世感いっぱい。いかにも「村に入る感」あり。テンション上がる〜。
その時、私たちはまだ知らなかった。全く無名のコマレス村。ただの生活村。全く期待していなかったのに。信じられないほど「絵になる」スポットだらけなのだった。
(明日に続く)