スペインの中で、もっとも失業率の高いのが
われらがマラガを含む南スペインのアンダルシア地方。
今年4月の正式発表で「37%」という数字があげられたとき
陽気で大らかなマラガ人のあいだからも
さすがに深いため息と怒号があがりました。
先日、テレビのニュースで
「突然、定年退職を言い渡された医者」が登場し、とんでもない現実を語っていました。
彼は医学会では有名な医師チームの中心的存在で
数年前、国から賞を贈られ
「我が国の医療発展に貢献してください」と言われていた人である。
それが今回の「大型解雇政策」の施行により
手のひらを返すように
「強制定年退職」が、なんと「手紙」によって通知され
「3週間後」に行われると「知った」いうのですから、とんでもない話です。
驚いたのは医師本人だけでなく、その周りの医師チームや
プロジェクトに関わるスタッフ、そして患者さんたちです。
3週間で、どうやってこの膨大な「引き継ぎ」を行え、と言うのでしょう。
別のケースをあげましょう。
結婚して10年になる夫婦が、夫、妻とも解雇にあい家賃を払えなくなったため
彼らのとった「生きのびる道」は
「それぞれの実家に戻り、両親と暮らしながら、別居婚を続けること」
また別のケースでは
「老人ホームに預けられていたおじいちゃんを引き取り、
おじいちゃんの年金(施設費を払っていた分)で、家族7人がいっしょに暮らす」
というのも、あります。
生きるために、みんな必死です。
そんな中、「ロイヤルファミリー」の隠し私財が、またすっぱぬかれました。
ロイヤルファミリーの「ドゥケサ・デ・アルバ」はなんと彼女の名義で
34,000ヘクタール以上の土地を所有している!というのです。
そして、それだけの土地を持っているので「高額な税金を払う」ならまだしも
その土地を持っているおかげで「年間、3百万ユーロもらえる」というのです!
市民の税金を、18%から21%に、引き上げておいて!ですよ。
「ロイヤルファミリー」の「ウーダン・ガリン」は
裏で汚い取引きを行い何億という金を手にしましたが
驚くべきことに「裁判」には、かけられないようです。
理由は、「ロイヤルファミリーだから」。
ということは、犯罪になるかどうかは
「何をしたか」でなく、「誰がしたか」ってことになりますね。