【一日一作プロジェクト】「夢中種」を作った。朝の9時半、父の親友Tさんが元気よく登場。その頃、私はすでに2階の父の寝室で
「勢いよくタンスを解体中」
ガンガン、バキッ、ぽきっ。どうせ捨てる物なので、傷がついても壊れてもかまわない。その気楽さから、がんがん作業が進む。
「ドライバーでネジを取り」「板の隙間を広げ」「板をはずす」
タンスの解体ってこれだけ。なのだけど、クギが抜けなかったり、板が外れなかったり。まぁ、やってみないと先がわからない。まずは、できるだけ小さいパーツに。
「やっとるねぇ」「ここのクギが抜けんくて〜」
タンスそのままでは重すぎ&大きすぎて、階段を使って1階へ下ろせない。私の作業を見ていたTさんが「ちょっと貸して」とバールを手に
「こういう向きで入れる」「えっ?」「ここに引っかけて、こう」「あぁ、そうか」
「クギの上から強く叩いてみん」「せっかく抜きかけたのに?」「緩むことがあるで、抜けんくなったら叩くのもあり」「なるほど〜」
何事も実践が1番。楽しい〜。経験に裏づけされた技術や知恵。それを間近で見る、感じる、分かち合える歓び。そういえば先日、門の戸を直してくれた職人さんも
「戸のここからドライバーを入れて調整する」「ほら、閉まったらぁ」「カギはこういう仕組みで閉まる」
とドライバーを使いながら、いろいろ教えてくれた。「ふかして」「ツラを合わせて」と、ふだん聞き慣れない言葉に、怪しく胸がときめく〜。
「うわ、もう歯医者に行かにゃいかんで。あさってまた来るわ」
Tさんは、畑で採れたというネーブルを父に手渡し、歯医者さんへ飛んで行った。その後、1人残された私は再びタンスと格闘。なんとか父の寝室に置かれていた
「大きなタンス2つをいくつかのパーツに分け」「廊下へ積み上げる」
ところまで完了(写真)。やったぜ〜。さすがに、1人で2階から下ろすのは無理。今日はここまでにして、Tさんが手伝いに来てくれるのを待とう。それにしても
「すっきりしたな〜」
父の寝室(笑)。壁にペイントしたくなる〜。ここ数年、使われていなかったタンス。だったら捨てて、スペースを楽しんだ方がいい。これで1歩前進。解体中に、何度もトゲ(木変)が指に刺さり
「ぶちっ」
とその場で抜いては、作業を続けていた。って書きながら、右手の中指がじんじんするので見たら、トゲが!どうりで痛いと思った〜。すり傷だらけでボロボロ。でも
「夢中になる種」
のようなものを、私は内に持っている。脇目もふらず猪突猛進。若い頃は、無謀すぎて危険だったけれど、50歳を過ぎ「威勢のいい人」に落ち着いた(笑)。それにしても、うちに出入りする男性陣のかっこいいこと。
「何でも叶えてくれる魔法の手」
すごいよなぁ。住まいが直せる、作れるって。手こそ、人間の可能性。ぱぱっと工具を使いこなして。おっし、私もやるぞ〜!(←その前に中指のトゲを抜け)
「夢中種(むちゅうだね)」
「夢」文字が、舞い上がり飛びはねる。私たちは誰もが「夢の種」を持っている。心は最高の土壌。雨も嵐も日差しも、心に入れるものは自分で選ぶことができる。いくつになっても「夢の種」を大切に。
夢中こそ、感動の源。遅咲きが楽しい〜。みなさま、すてきな1日を。