【一日一作プロジェクト】「道は刻まれている」を作った。ダンス教室を再開し、とたんに体調がよくなった。
「アドレナリン、ドーパミン、幸せホルモン」
大放出〜(笑)。デスクワークをしている時は、スマホ片手に背中を丸めているのだけど、踊り靴&ダンス用のスカートを身につけたとたん
「ぴしっ」
と背筋が伸びる。表情まできりりと凛々しく。これがダンスの魔力。一度取り憑かれたら、もう踊らないではいられない。今週は「ファンダンゴ」。4ヶ月も休んでいた私には
「何もかもが新しく刺激的」
さっそく先生の振り付けを動画撮影。ほんとフラメンコって、ポーズが決まらないとフラメンコに見えない。ただの体操になってしまう。たとえステップを完璧に覚えても
「フラメンコらしさ」
を出せるかどうかは別問題。先生の踊りは、どこで写真を撮っても絵になる。かっこいい〜。ピシッと決まったポーズの連続。ダンスを始めて
「自分の肉体を鏡でしっかり見る」
ようになった。重心や角度などを意識しながら。私は女性的な動きは苦手だけど、フラメンコは、私に「しなる」ことを教えてくれた。最初の数年は「棒」が動いてるだけ(笑)。
さて。帰りにセントロでひとりランチ。用事をいくつか済ませて、地下鉄で帰宅。マラガの地下鉄は、緑のラインにミロっぽいライン画が描かれている。何よりすてきなのは、列車が到着する際のお知らせ音。
「カンコンと鐘の音がする」
それもめちゃ素朴な鐘の音色。思わず「えっ?聖週間(セマナサンタ)?」って思ったわ〜(笑)。キリストやマリア像を運ぶパレード、鐘を鳴らして合図するのだけど、あれを彷彿とさせる。
デジタル音は嫌いなので、とてもうれしい。それで思い出したけど、日本に行くと必ずどこかでかかっている、オルゴールみたいなBGM。あれはいったい?あの音を快適とするセンスが全くわからない。
「ニンジンを間引きしたよ〜」
父から写真が送られてきた。家庭菜園をやっているご近所さんたちが、時々顔を出して手伝ってくださるらしい。種から植えたニンジンは発芽するまで「絶対に水を切らさないように」と強く言われ、父と2人毎日必死で見守ってきたのだ。
「あの1センチの草みたいなのがここまで!」「せっかく育ったのにかわいそうで捨てられないよ〜。庭の隅に植え直しておいた」
なるほど〜。はたして、どんなふうに成長するのか。大好調のスナップエンドウは、さらに14個も収穫できたらしい。そのうち3個には穴があいており
「虫たちが食べて行った」
とのこと。おいしかったやろね〜。たかが庭。されど庭。毎日ドラマが繰り広げられている。そんな場所を、父に残してこられたことがうれしい。
「道は刻まれている」
「道」文字が、踊る。まるで前進していないような時こそ、道は刻まれている。深く。広く。前へ進むかわりに、魂が進化する。闇の中、地中深くで成長する。
みなさま、すてきな1日を。