今日から始まる新企画は
「バイオリニストへの道!
~もも奮闘記」じゃじゃーん。
そう、バイオリストになる
ことにしました(笑)
というのも、生徒用の安い
バイオリンが手に入ったから。
「わたし弾いてみたい!」
と言ったら
「真剣にやるなら教えてあげる」
と、先生のべラが言ったので。
「何が弾きたいの?」
「たとえば『サマータイム』とかー
かっこいいの!」
「・・・・で、バイオリンの持ち方
知ってる?」
「こんな感じ?」
「手首はまっすぐ!だからっ・・・」
とにわかに雲行きがあやしくなる。
「夫婦でレッスンをするのは
昔からよくないことになってる。
車の運転も、教えてる間に
すごいけんかになるからね」
べラがぽつり。
「弾かなくても、バイオリンを
おもちゃみたいに触ってること」
といきなり指示が出る。
ピアノに慣れてるので
「アンシメトリー」に体を保つのに
骨が折れる。
それに、5分もバイオリンを
左肩に乗せているともう
左腕が痛くて楽器を支えて
いられない。
「わあーっ、腕が痛いよ~。
バイオリン下ろさせてー!」
「ピアノは楽だよね~」
ほんと、このポーズをするだけ
ができない。
こんなことで、バイオリンが
弾けるようになるのか。
「2,3年で弾けるようになるよ」
とべラは言ってくれたが
わたしは全く別のことを
考えていた。
「べラ、わたし決めた!
来年の2014年の日本公演の時
バイオリンを弾くよ!」
「みんなの前で?・・・・」
べラは言葉を失っていたが
「決めた、ってことはもうやるって
ことなんだろうね・・・」
と、突拍子もないことには
慣れている貫禄で答えた。