【一日一作プロジェクト】「命花」を作った。朝一番、撤去する庭石の打合せ。巨石群を見た瞬間、
「うわぁ〜、これは。うーん」
解体業者さんが、難色を示す。どこがどう問題なのか。まるでわからず、次の言葉を待っていると・・・
「石はいいんですけど、場所が」「場所?」
聞けば、塀に囲まれた家の場合、クレーン車を塀の外にとめ、石を吊り上げ運び出す。のだが、その際に、作業の邪魔となるのが「松」なのだそうな。
「松を切る、ってわけにはいかないでしょうし」
松を切る。その言葉に、横に立っていた父が、ごくりと息を飲む。とんでも娘の私でさえ「いや、そりゃ〜さすがに」とブレーキがかかる。松に手をかけずに、なんとか石を運び出せないものか。
「塀がなければ、楽勝なんですわ。車を横につけて作業できます」
問題は、塀。作業車が入れないこと。急速に頭が回り始める。松があるから、吊り下げられない。なら、吊り下げずに石を運び出せばいい。
「石を粉砕して、人力と台車で門から出すというのは?」
どうやって石を割るのか、割れるのかも知らないけれど。解体業者さんは一瞬考え、ぽつりと言った。
「できます。ただ、石を割るのですごい音がします。1、2日はかかるかな」
可能性としては、ある。それが大事だ。説明を受けながら、粉砕&撤去する「石の数を少なくする」ことで、なんとか道が見出せそう。
「これはみかげ石なので、割るのが難しい」「こっちの石は筋が入ってますよね、こういうのは割りやすい」
なるほど。たかが石。されど石。それぞれ個性があるんやな〜。まずはお見積もり。それでも、クレーン車を使うより安いとのこと。初めて知ったが、
「道路に作業車を停めるには許可がいる」
らしい。その申請や費用が別途必要。さらに道を塞ぐので(うちの周りの道はめちゃ狭い)迂回してもらう必要があり、交通整理の人を立たせたり・・・と、話が一気に大きくなる。
「では、7個でなく4個の石を粉砕、運び出すというプランでお願いします」「わかりました。力のある若いモンを連れてこんと〜」
日にちが決まったら、ご近所さんたちにもお伝えしないと。石の粉砕音、うるさいだろうなぁ。日本的には菓子折なのかしら。スペインだとワインでいいけど〜。
打合せの後は、父と電気屋へ。ついでにランチ。和牛、あら汁、茶碗蒸し。めちゃうま〜。さすが小料理屋。ビールをつけて、昼飲みできそうな雰囲気。
毎日、書くことが次々と〜。「手続き問題」がなかなか書けず。明日こそ。
みなさま、すてきな1日を。