【一日一作プロジェクト】「大画2024」を制作中。「手続き問題・27」。
「半年に渡る挑戦に終止符が打たれ」
ついに日本帰国。10月は、私をやさしく抱きしめてくれた。ベラを失った時のように。穏やかな腕で、私を揺らす。初秋のゆりかご。
「さぁ、休んで。それからリセット」
秋晴れが、涼風が、私の背中を優しく押す。「衛生証明書」の書式が決まるまで、1、2ヶ月は進展の可能性なし。残念だけど、その一方で
「終わりのない緊張感」
から開放され、やっと毎日、穏やかに眠れるようになった。一時休戦。毎日早朝から、時には夜中や明け方まで、
「メール作業に明け暮れていた日々」
は終わった。一時的にだけれど。心穏やかにベッドに入り、目覚めることができる。人間としての歓び。必要。父が元気に家を守り続けてくれたことに感謝。だからこそ、
「私には帰る場所がある」
ひたすら眠り、休み、ほぼ1週間で回復。さっそく家のリフォームに取りかかる。冬に向けて防寒対策。床暖DIY、二重窓。さらに、私がどうしてもやりたかった薪ストーブ。
「はぁあぁ〜〜〜っ⁉︎」
と仰天する父を説得しながら、工事も無事終わり、なんとか冬支度が完了。その後も、薪の入手、薪割り、薪置き場作り・・・とノンストップで作業に明け暮れていたら、
「えっ、もうクリスマス?」
なんだかひたすら「こなした」1年だった。目の前にある問題に即対応。全力&猛スピードで解決。そのせいか帯状疱疹になり、免疫力が落ちたことを自覚。心穏やかに年末年始を過ごそうと思っていたら、
「スペインからとんでもメールが届く」
ビジネスパートナーである動物輸出入業者のMさんから「半年前に取得した『輸出許可証』が、1月に切れる」との連絡が。私の代理人として「更新手続き」をすることはできるが、問題は
「1からやり直しになるので『輸出許可証』が発行されるのに半年かかるかも」
はぁあっ!!!!!????? 取得じゃなくて更新だけど?聞けば、この「絶滅危惧種」専用の輸出許可証。審査が厳しく、発行までに平均3ヶ月。場合によっては半年かかるとのこと。なんなん!
「それじゃあ『衛生証明書』の新しい書式が、たとえ明日決まっても『輸出許可証』が届くまで全く動けないってことですか⁉︎」「そうです」
うそやろ。悪夢のループ。この2枚の書類、紙切れの間を永遠に行き来するんとちゃうか〜。とりあえず、年明けに「輸出許可証」の更新申請をすることに。まさに、
「ふりだしに戻る」
堂々めぐりとはこのこと。2国間協議中の「衛生証明書」に加え「輸出許可証」も改めて入手しなくてはならないとは。進んでいないどころか、スタート地点に戻っとるやないか〜。
「この半年は何だったのか」
悲しくなってくる。命を削って、全力でのぞんできたのに。人の命、人生を翻弄するな。と言いたい。たかが書類で。
そして。そんな私たちのもとへ、さらにとんでもメールが届くのだった。(明日に続く)