手続き問題34・命のパーツ

【一日一作プロジェクト】コラージュ用の「命のパーツ」を作った。「手続き問題・34」。隔離施設がマラガのクリニックに決まり、同時に、

「マラガ発の便に乗れる」

ことが決定した。全ての手続きをマラガで。この一歩は大きい。最初は、オウムを「手荷物」として、私と同じ飛行機に乗せるつもりだった。けれど、日本政府に確認したところ、手続きの都合上、

「オーナー(私)が先に日本入国している必要がある」

と言われ、別便になることが決まる。聞けば、先に日本入国して「空港の税関で届け出」を行わなければならないらしい。その際、受け取る1枚の紙っきれ。これが超重要で、もし作るのを忘れたら、

「たとえオウムが日本に到着しても受け取れない」「ので、スペインへ戻り、日本入国し直してもらう」

という、とんでもなさ。怖すぎやろ〜。絶対に忘れないよう、失くさないよう、厳しく注意を受ける。さらに重要なのが、オウムの輸送ケージに『別送品』と明記すること。その文字が記されていないだけで、やはりオウムは受け取れないらしい。

「ひとつもミスができない緊張感」

恐るべし。そんなわけで、最終的に「貨物」としてココを別送することに決まった。さっそく動物輸出入業者のMさんとメールで打合せ。どんなルートで?どこを経由して?

「鳥インフルエンザ発生地でなく」「マラガ発で日本へ乗り入れていて」「鳥の搭乗を許可してくれる航空会社」

そんな都合のいいエアーがあるのか⁉︎しばらくするとMさんから「候補地として、次の2国を考えています」とメールが届く。そこには、思いもがけない国名が・・・

「カタール!!!サウジアラビア!!!」

おぉお。いきなりイスラム圏。アラビア半島ってどの辺だっけ?私も行ったことがないような場所へ、ココは1人で旅するんかー。大丈夫なんか〜(汗)。聞けば、イスラム圏は「鷹」の輸出入がさかんで、

「鳥の国際移動にもってこい」

なのだとか。とりあえず「マラガ→カタール(もしくはサウジアラビア)→日本」というルートで、航空会社に確認する。はたして。ココは運んでもらえるのか。地図で空港の場所を確認していると、

「ココちゃんの移動用ケージを作ってます」

と、Mさんから写真が送られてきた。うわぁ。木と針金でできた、めちゃ立派なケージ(写真)。職人さんが手作りしてくれているらしい。頑丈そうでいい感じ。窓にはカーテンまでついている。

「オーダーメイドのケージか〜」

すごすぎん?準備は着々と進む。その一方で、私は日本入国の打合せをするべく、成田空港の動物検疫所と、再びメールでやりとりを始めた。(つづく)

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