【一日一作プロジェクト】「大画2024」を制作中。いよいよ床で描いていた作品を、
「壁に貼りつける」
まずは2階から1階へおろす。3メートル平方の作品とはいえ、実際は2枚からなっているので、移動はさほど難しくない。ここで父を呼びつけ、
「お父さん、丸イスに乗れる?」
と、とんでもないことを聞く。階段の登り降りにも問題があり、2階から寝室を1階へ移動した父に向かって。
「もちろん!」
父は即答する。そう、きっと大丈夫。今頃、父の体内では「えらいこっちゃ〜」「丸イスに乗るって」「がんばらんとな〜」とアドレナリンたちが大放出の準備をしている。はず。
「じゃあ、いくよ」「はーい」
丸イスに乗り、キャンバス地のはしを持つ父。私は反対側のはしを持ち、イスに登ってキャンバス地をクギでとめていく。早く父をイスから下ろしたいので、
「ガンガンガン」
トンカチを手に最速作業。なんとか貼りつけが無事完了。やっと、作品が立ち上がった。下の部分は収まりきらず、床の上にべろーんと投げ出されているけれど、初めて作品を正面から見ることができた。
「おぉお〜〜〜」
その迫力に度肝を抜かれる。床にあった時とはまるでちがう表情。立ち上がることで命を吹き込まれ、今や自らの力で呼吸している。こちらに吠えかかってくるような、獰猛さもいい。
「よくこんな大きいのを描いたなぁ〜」
父が驚きの声をあげる。しばし、2人で絵を見つめて立ち尽くす。こんな「家の中にも入らんものを描くな」だよなぁ(笑)。とはいえ、想像以上にエネルギッシュ。ベースとしては大満足。ただし、床で描いていた弊害もいくつか。
「ま、ここから方向転換すればいいさ〜」
もともと下書きもないし、インスピレーションに従って。前進あるのみ。3メートル平方のキャンバス地に、4枚ある開き戸は覆い尽くされてしまったけれど、
「40センチの隙間から出入り」
できる。朗報。そんなわけで、朝から玉のような汗が〜。顔から、頭から、首から、噴き出してくる。こうなると、しばらく止まらないんだよね。ここからは、
「脚立でペイント」
ほんと言うと「足場」がほしい。あの、職人さんたちの。横に自由に移動可能できていいよなぁ。なんとか簡単に「横移動」できる方法を考え出さねば。
今日も猛暑。みなさま、熱中症に気をつけて。すてきな1日を。