【一日一作プロジェクト】「大画」を制作中。葉っぱ療法は続く。
「びわ→キャベツ→びわ(今ここ)」
これさえあれば〜。ぐんぐん回復。自然の力はすごい。まだ痛みはあるけれど、両足で立てる。両手が使える。これがうれしい。とはいえ、左足重心なのでバランスが悪く、20〜30分おきに、
「足を高く上げて」
休憩しなくてはならない。すぐに足が痛く、重くなってくるんだよね〜。休み休み、筆を握る。ペイントに集中すると、すっかり足のことを忘れてしまい、
「うわあぁあ〜」
と痛みで思い出す。まだ安静中であることを。こんなマイペースな生活ができるのも、家で仕事をしているから。びわの葉をさやさやと揺らしながら歩き回っていると、
「おまじない」「儀式」「そういう民族」
のように思えてくる。そして。そう感じたのは、私だけではないようで、天井照明を取り付けに来た工務店のYさんが、私の足に視線を落とし、
「あの、その、葉っぱは何ですか?」
不思議に思うよね〜(笑)。ここぞとばかりに「葉っぱ療法」の話をする。夢中になって、びわのすばらしさを伝えていると、横から父がぼそり。
「顔に、絵の具がついてるよ」
鏡を見ると、5センチくらいの黒い太い線が。頬から目にかけて走っている。まるで、儀式を思わせる力強いライン。意図的な。Yさんは気づいていただろうけど、何も言わず。
「顔に黒いライン、足元にはびわの葉」
これじゃあ、どこかの少数民族みたいだよなぁ。オウムは飛び回っているし。野性味満点。作業をすませたYさんと、お茶を飲みながら世間話をしていると、横から父がぽつり。
「Yさん、最近アリがすごくてね〜。どうしたらいいかねぇ?」
まったくYさんの仕事とは関係ない相談なのだけど「穴を塞ぐといいです」と、すぐにテープを貼り始めた。そして「アリの巣ころり」なるものがあることを教えてくれる。
「さっそく買いに行ってきます」
父の表情が、ぱっと明るくなる。アリ問題の解決なるか。ここ2週間ほど、父の日課となっていた自力アリ退治。「くるくる」の粘着テープでひたすらアリをくっつける。1時間ごとは大変だよね〜。
今日も暑い日になりそうですね。沖縄方面には台風が接近中。みなさま、すてきな三連休を。