【一日一作プロジェクト】ラクガキ皿「PAZAMOR(ぱさもーる)」を作った。家族旅行・3。朝起きると、目の前の海では
「出船、入船がにぎやか〜」
海の町ならでは。朝の活気が伝わってくる。それを眺めながら、ソファに座ってゆったり。この景色を見ているだけで、平穏に包まれる〜。
「ココも今頃、起きたかなぁ」」
父がぽつり。その横で、私はちゃちゃっとブログを入力。今日は鳥羽から伊勢へ。バスと電車を乗り継いで移動するはずが、レセプションで確認したら、
「ホテル前から伊勢神宮までバスがありますよ」
なんと!座っていればいいなんて。これなら父も安心。朝風呂、朝食バイキングの後は、いざ伊勢に向かって出発。45分のバスの旅。鳥羽方面は緑が多い。海や山を眺めていたら、
「次は内宮前〜」「ここで降りるんですよね?」「あの橋を渡れば伊勢神宮です」
バスを降りると、鳥居と橋が見える。おぉお〜、ついにここまで。興奮気味の私とは対照的に、父・秀兄ちゃん・あっ君は「もう2、3度お参りしたから」と、テンション低め。
「どんな所?」「砂利道があって、最後に階段」
なんちゅう説明や〜(笑)。とりあえず「おかげ横丁」をめざす。土産屋や飲食店がずらりと並び、かなりのにぎわい。秀兄ちゃん、あっ君、父が、それぞれ食べたいものを告げる。
「赤福氷」「コロッケ」「伊勢うどん」
順番にいこうやないか〜。さっき朝食バイキングしたばかりだけど。「くもり時々雨」の予報はどこへやら。青空が広がり、気温がどんどん上がっていく。いつのまにか額から汗が〜。
「暑っ」「まさか10月にかき氷とは」
初めて食べた赤福氷。さっぱりとした甘さがいい。中から餅と餡が〜。私はお土産にはあまり興味がないので、川沿いを散策。木造建築を眺めながら、のんびり深呼吸。
「伊勢神宮へ行ってきます!」「待ってまーす」「ゆっくりでいいからね」
男衆をおかげ横丁に残し、ひとり内宮へ。鳥居をくぐり、橋を渡り、砂利道の参道を歩く。足がつって引き返せなくなったら大変なので、ゆっくり休み休み。
「五十鈴川と大木たちに守られた」
聖なる場所。ここまで来るのに56年かかった。「パワースポットに身を置きたい」と思っていた頃には訪れる機会がなく、ベラを亡くし、音楽からアートに生きる道を変え、マンションの強制退去からココの手続き問題と、
「自分をパワースポットにかえて」
突き進むしかなかった、その後にようやく参拝の機会が訪れた。両手を合わせながら「感謝」を伝える。ひとつのステージの完了と、新しいステージのスタートを報告するために。
「川を渡る」
ところに、意味がある。この世とあの世、日常と非日常。2つの世界が、川によって隔てられ、橋によって結ばれる。結び目。
「何かがここで入れかわる」
のを感じながら、しばらく橋の上でたたずんでいた。突然、白い鳥が飛び立つ。守りの手。使いの者。光の使者。聖鳥。
私の中に、ある構図が浮かび上がる。今日感じたことを絵にしたら、どんな作品になるだろう。今すぐ筆を握りたい衝動を抑えながら、内宮を後にする。
「私は帰る。日常へ」
おかげ横丁の喧騒の中、お土産袋を持った3人と合流。伊勢うどんを食べ、近鉄で名古屋へ。あっという間の1泊2日。秀兄ちゃん、あっ君、お父さん、楽しい旅をありがとう!
「PAZAMOR(ぱさもーる)」
「PAZ(平穏)」「AMOR(愛)」文字。家族旅行レポートはこれにて完。おつきあいいただいたみなさま、ありがとうございました。
どうぞ、すてきな1日を。