「マラガ行きつけスポット」
今日は「アルカサバ・1」を
紹介します。
マラガは紀元前1000年に
フェニキア人によって
開かれた港町です。
そのとき「マラカ」と
フェニキア人つけられたのが
マラガの語源。
その後、ローマの支配を
受け、さらに8世紀になると
イスラム教徒による支配が
始まります。
そのときには「マラカー」と
呼ばれ、この南スペインは
アラビア語で
「アル・アンダルス」と呼ばれる
ことに。それが今日の
アンダルシアの語源です。
この800年に渡る
イスラム教徒による支配が
アンダルシア地方に
宝石のような華麗な建築物を
残すことになったのです。
その筆頭はグラナダの
アルハンブラ宮殿でしょう。
今日、紹介するマラガの
「アルカサバ」は、規模こそ
小さいものの、アルハンブラ
宮殿を歩くような気分に
させてくれます。
レンガ造りのアーチをくぐる
ともう、別世界。
いたることろに噴水、水場、
水路、パティオ、木陰があり
イスラム教徒の「水」に
対する思い、木陰、庭に
対する愛情が感じられます。
水は生命の象徴、シンボル。
噴水のこの「八角星」も
アラビック・シンボルのひとつ。
私も、うちのシャワー室の
壁に描き入れてあります。
ハンマムの雰囲気を
感じたくって(笑)
10月中旬というのに
この暑さ。27度の真夏日。
べラ、水浴びしないように!
「アルカサバ」はマラガの
中心地の丘の上に
位置しています。
その地形を生かして
食料貯蔵庫、貯水庫、
地下道、井戸、ハンマム、
牢屋などが造られています。
歩いているうちに
何度も方向が変わるので
まるで迷路に迷い込んで
しまったような気分に。
方向感覚がすっかり
おかしくなってしまいます。
これも、敵の方向感覚を
狂わせるため。
攻めてきた敵が
まっすぐ宮殿の真ん中に
到達できないよう
工夫されているのです。
日本のお城や
忍者屋敷に劣らず
からくり御殿なのです。
今でもとうとうと
水が流れている水路。
かつてはテクノロジーが
今ほど発達していなかった分
人間の英知がすべて。
エネルギーの凝縮を
感じます。
「アルカサバ」にある
3つのパティオ(中庭)。
まず、一つ目に到着。
暑いよー。木陰に入りたい。
色とりどりの花と水音が
渇きをいやしてくれます。
べラ、また水浴び?
なんか手つきが
お顔のお手入れっぽいよ。
ここで、一息。
イスラム教徒が作った楽園、
パティオを眺めながら
持ってきた水で
のどをうるおすことに
しましょう。
(明日につづく)