ロンダを代表する洞窟のひとつ「クエバ・デル・ガト(猫の洞窟)」。なのに交通の便が非常に悪く、ローカル線を降りてから洞窟を示す標識がひとつもない。ひとつも、って
「やる気あるのか?」といいたくなるが、周りには人っ子ひとり、店ひとつない。
「ほんとうに、ここにあるの?洞窟」
と不安感で押しつぶされそうになりながら歩き出す。この危機感が、洞窟めぐりの真髄です。
基本的にアンダルシアの洞窟に、【表示】はいっさいありません。
そこに、意味があるのです。泣きそうになる気持ちを抑えて、
ベナオハン駅で電車を降りたら、進行方向とは反対に20分歩きましょう。
そのとき視界の端に連なる山なみが入ってくるはず。
「なんだ、山か・・・」って、ぼぉーっとしててはいけません。
そう、山があるところには、洞窟がある!
さて、中は真っ暗。もちろんライトアップなどされていませんので、日本から持ってきた
懐中電灯で洞窟内を照らしながら進んでください。鉄砲水もあるそうですので、
入り口付近で、洞窟内から流れてくる冷たい空気や水をじっくり堪能してください。
★もっとクエバ・デル・ガトの写真が見たければgoogleに「imagen de cueva del gato 」と入れてね!
★旅用語解説
【表示】がまるでされていない、そのことがアンダルシアの洞窟を「野生保護動物」的存在にまで
高めているのだ。「おおっ、こんなところにいたのか!」って。
洞窟に会えただけで感謝。なかなか見られない存在だから。
「このあいだクエバ見たぜ」「ええっ、ほんとかよ」って。