ニッポンからスペインへ無事帰国し
「さて、ニッポンの写真でもゆっくり見ようか~」
という12月末になって、その事件は起こった。
「うわあぁあ~っ、ないないないっ、ないーっ!」
家の中を走り回る私の姿には慣れているべラが
「どうしたの?顔色が大変、って言ってるけど・・・」
「メモリーカードがないのっ、ねぇ、見なかった?」
はた、と顔をかしげる様子がまた、のんびりしていて
関係ないのに、腹がたってくる。
「メモリーカードがないと、ブログにも入れられないのっ!」
「ニッポンの家に忘れてきたのかなぁ、とみ子さんと
のぶゆきさんに聞いてみたら?」
国際電話で、さっそく確認してみるが
「メモリーカード?見なかったねぇ~」
そうであろう。
私たちが使っていた部屋の荷物は
十分に確認して、すべて持ちかえって来たのだ。
「じゃ、移動中に落としちゃったのかなぁ。
でも、大切なのは、ニッポンで過ごしたってことだよね!」
べラはなぐさめてくれるが、気分はどんどん沈んでいく。
確かに、写真より大切なのは「過ごしたこと」。
でも、写真だって見たい。
立ち直るのに、一週間くらいかかったが
「よしっ、大切なのは楽しかったという思い出だ!」
と、無理やり元気を出す。
ブログも、文字原稿でいいじゃないか。
そう思っいきった矢先に、電話が鳴った。
「あったよ~!メモリーカード」
「どこにっ!」
両親によると
私たちの使っていた部屋を掃除していたら
机の下から、ポロリと出てきたらしい。
「小さくて、見えなかったんだねぇ」
その瞬間、ほっとすると同時に
メモリーカードの問題点を、実感した。
「こんな小さいカードに、すごい量の情報がつめられる」
そのすごさばかりに目がくらんでいたが、それは同時に
「こんな小さいものひとつ失くしただけで
すごい量の情報を一気に失ってしまう」
危険もある、ってこと。
その危険、恐怖を一瞬でも体験したことで
ぶるるっと、気がひきしまるような思いがした。
「昨日、郵便で送っといたからね」
両親が送ってくれたメモリーカードは
無事、スペインへ着いた。
それを手のひらに乗せながら
「その辺で落として、中のデータを悪用されることだってあるんだ」
と、メモリーカードの恐ろしさを、しみじみと思った。
「この、サムライになった時の写真、絶対入れてよ!」
べラがパソコンを見ながら、声を上げている。
「私は、この床暖にうっとりしてるのがいいと思うけど」
「とみ子さんとアロエはちみつ酒作ってるのも入れて下さい」
「猿回しのもでしょ」
「すばらしい猿でした、女の子も上手だったね」
「竜巻やドミノゲームも楽しかったなぁ」
「バーベキューもよかったです」
「おばあちゃん、べラのこと覚えてたね」
「生きている大きなエビを食べました。
秀雄さんのマジックとギターもすばらしかったです」
次から次へと、思い出がよみがえってくる。
写真の中で笑っている、みんなの笑顔がなつかしい。
「やっぱり、写真はいいね」
べラが、私の頭をポンポンと叩きながら
今回のニッポン滞在でおぼえたばかりの日本語を披露する。
「ももの、おっちょこーちょこちょこ、ちょいっ!」
両親も、大変な言葉を教えてしまったものである。はあぁ。
【業務連絡】
クロ隊長、お忙しいところ申し訳ありません。
カテゴリーに、新しく「ニッポンのんびり記」を
追加していただくことはできますか。
「ニッポン再発見記」の上に、お願いいたします。
1月20日より、連載スタートの予定です!
「ニッポンのんびり記」、追加しました。投稿がないとメニューに表示されないので、テスト投稿しました。これは2〜3日中に非表示にします。
何か不都合があったらご連絡下さいませ。
ではでは〜。
ベラさんももちゃん
お元気そうでなによりです。
次回、イベントを考えてます。
マラガには、温泉は、ないですか?
たまには、メールしてみてください。
ふたりでお返事しますよ。
ひな&かな
クロ隊長、ありがとうございました。
これで「ニッポンのんびり記」スタートできます。
と、思ったら・・・べラがクロ隊長に
新カテゴリーの追加のお願いがあるそうです。
「べラに何でも聞いてね」という新企画がやりたいそうな。
また、業務連絡ですみません。
ひな&かなさん、お元気ですか。
「紅葉バーベキュー」ではいろいろとお世話になりました。
楽しい一日を、ありがとうございました。
ところで、マラガに「温泉」はありません。
厳密に言うとあるのですが、日本の温泉でイメージするものとは
まるでちがうものです。
次回、イベントをプラン中とか。楽しみだなぁ~。
活動家のかなさんらしいプランを期待しています。
ひなちゃんにもよろしくお伝えください。