昨日の続き。
犬山の夜をしめくくるのはフランス料理屋のコースディナー。
さすが、城下町。こんな風流な店構え。昔のお屋敷をレストランに改造したそうな。日本庭園も眺められるらしい。
楽しみ~。
ニッポンの文化を満喫中のべラ。正面奥で窓にへばりついているのが伊藤さん。日本庭園を眺めているところ。
まずは「水」で乾杯。なにしろこの水、ただものではない。今も使われているこのお屋敷の井戸からくみ上げられているもので、いわれはなんと
「織田信長も飲んだと言われる名水でございます」って、すごすぎる~。
ひっくり返っている私たちをよそに「それ、誰?」
べラに聞かれて、思わず言葉につまる。日本史から遠ざかっているので、具体的なデータが何も出てこない。
伊藤さん&中岡さんに助けていただく。ああー、通訳はいいなぁ。訳せばいいんだから。
お次は「犬山ビール」で乾杯。べラに「どうして犬山、っていうの?犬と関係あるの?この土地」
「さぁ~あるのかなぁ」と言葉を濁しながら、前菜へと箸をのばす。
犬山ビールの後は、赤ワインへと移行。伊藤さん&中岡さんのお二人は、実はお酒にとても強いのだ。
「ボラチョ~!(酔っ払い)」と言いながら、どんどんテーブルのアルコールが消えていく。確かこの時、日本酒も頼んだんでしたね。
メインはお肉。
伊藤さんがワインリストから注文してくださった赤ワインとぴったり。おいし~。
あとは、デザートを待つばかり、という時になり
「これ、知ってる?」とグラスのふちをぐるぐる触るお二人。すると、世にも不思議な音が響いてくる。
「ファンファン」「ふいふい」という、UFOでも呼ぶかのような怪しげな音色。
高級レストランで、こんなことを。とも思ったが、まぁ、お勘定をちゃんと払えば許してもらえるであろう。
確か「お客さまは神さま」ではなかったか、日本は。
さて、最後にデザート&ティが運ばれて来た瞬間、べラの目がカップに釘づけになった。
「なぜここに、パトが?」
そう、紅茶のカップの中には、アヒルがぷかりと浮いているのだった。
なぜ、パト(あひる)がここに。
その答えは、存在しない。人生とは、かくように深いものなのだ。
かわいかったので、スペインへのお土産にしたかったが、どこで売ってるのかなぁ。
(明日へつづく)