「編曲のしすぎ」
「長時間に渡るピアノ」
のせいで、左手首を痛めてしまったことを
先日書いたが、少しずつよくなってきた。
ドアも、はぶらしも握れなかったときは
さすがに青くなったが
今はこうして、マテ茶も手にできる。
それでも固定させるため
左手には「サポーター」をはめたまま。
ピアノレッスンに来る子供たちは必ず
「どうしたの?」
と、聞いてくる。
ベラはすまして
「どうして言わないの?いつも練習していないのに
いきなり8時間も弾くと、こうなるって」
「・・・・・」
しばらく、この攻撃は続くのであろう。
さて、ベラがバイオリンの生徒であるJさんと
リビングでレッスンをしていた時のこと。
Jさんは、整形関係のドクター。
ベラのMRI検査の都合をつけてくれたお方である。
さりげなくリビングの端を通り抜けた私に
「その手首、どうしたの?」
と、声がかかった。
「あ、これ・・・」
さすが、ドクター。
サポーターや包帯には、一瞬で目が行くのである。
それは私が車で
ゴミ捨て場を通る一瞬にして
板やタイルを見つけ出すのと、同じであろう。
そう、職業というのは、すごいものなのだ。
ま、私はピアニストなんだけども。
「いつもは練習しないのに・・・」
というベラの説明に
Jドクターはしばらく大笑いしていたが
「もし、よくならないようなら
遠慮なく、僕の診察室に来て」
「ムーチャス・グラシアス!」
病気のことになると、一瞬にして表情が変わる。
その口調は、すっかりドクター。
私もレッスンのときは、変わるのかなぁ。
ところで今、ベラは「歯」を、治している。
先日いきなり始まった激痛で
「虫歯と炎症」が発見され、
3本抜かれて、帰ってきた。
ヒューと、どこか空気の抜けるような声で
「次は歯医者で、バイオリンを習いたい人、いないかなぁ」
と、どこか夢見るようにつぶやいている。
ベラ、食べれてますか?
いきなり、三本の歯を抜かれるというのは不自由な事でしょうね。
お見舞い申し上げます。ご愁傷さま。
お口ぶくぶくをそっとして化膿しないようにね。
お大事に。
ももちゃんの先生の顔、見てみたいです。
変わるのかな??