さとみさんに、質問をいただいたので
今日はスペインの「コンセルバトリオ(音楽学校)」を
紹介したいと思います。
「コンセルバトリオ」とは、一言でいうと
普通の学校とは別に設置された「公立の音楽学校」。
小学生から入ることができ
一年ごとに試験を受けて上がっていきます。
9月に始まり、6月で終了。
というわけで、5~6月は最終試験。
この話は先日書いたとおりです。
「コンセルバトリオ(音楽学校)」に入るには
一応簡単な「試験」があり
この試験の準備として半年~一年前から
うちのピアノ教室に通って来る子供たちもいます。
入学してから、音符を読んでいるのでは遅く
ある程度、楽器となじんでおいた方が
3か月おきの中間テストも
あわてずにクリアーしていくことができます。
確かに、日本にはないシステムですね。
「ヤ〇ハ音楽教室」は、公立じゃないから。
私は3歳からピアノを習い始めましたが
中学までずっとプライベートレッスンでした。
さて、うちのピアノ教室に来る子供たちは
学校が終わってから
週一回のペースでやってきます。
「コンセルバトリオ」には
週3回くらい通っているんじゃないかな。
音楽理論、ソルフェージュ、楽器と
それそれ先生はちがうようです。
日本でいう音大は
「コンセルバトリオ・スーペリオール」です。
ここまで進む人は少ないですね。
ただし、音楽の先生になろうとしたら
「スーペリオール」まで課程を修了して
「ティトゥロ(タイトル)」を取らないとなれません。
明日は、「アウディシオン」の結果について
書くことにしましょう!
ということは、音楽をたしなむ以上のレベルの方が沢山いらっしゃるのね。ふむふむ。
普通の人が何か楽器が出来るという事ですね。理論やソルフェージュなんて、かなり本格的ですね。
学校に行く前から学習するなんて、なんだか日本チックですね。まあ、日本だと読み書き算数、英語かな。でも、幼児から勉強しているのが昨今ですね。
でも、何か弾けるって素敵な人生が送れるように思います。
そんなお国柄で、プロとしてやってるももちゃんは凄いねぇ。
感心、感心。
スペインに「コンセルバトリオ」があるのは、芸術系(音楽や美術)の科目が初等教育や中等義務教育には無い、あるいは非常に少ないことが背景にあると聞きましたが、それは正しい認識なのかしら。アメリカも州によって違いあるかもしれませんが、芸術系は選択制だと帰国子女の学生から聞きました。
日本人がまんべんなく手拍子でリズムがとれることの背景には、こうした教育制度の違いがあるのかもしれませんよね。
「公平・平等」を基本とした日本教育は万遍なく教養を与え、スペインやアメリカは特化した芸術教育を行っているということかな。学校教育も国それぞれの考えで仕組みが違ってて見ていくとなかなか面白いですね。
ちなみに、海外での義務教育カリキュラムが「州や県によって違う」ということに対して、昔は不思議に感じていましたが、日本のように全国ほぼ同じ教育が受けられることが珍しいのかも。だって、統一するのって大変じゃないですか。設備や教師の確保も予算がとれなければ無理だろうし。
「芸術系の科目が義務教育の中にない、あるいは少ない」というのは
本当です。スペインの不況が始まり「教育費が大幅カット」された際、
大幅な「教師の人員削減」が行われ、芸術系は更に少なくなりました。
これまで数学を教えていた先生が「ついでに音楽もやって」みたいな
状態となり、必死で別の科目を勉強する先生が続出。
日本では、信じられないことでしょうね(笑)
だからこそ、教師によるデモも定期的に行われています。
私も「ピアニスト」なのに「ついでに歌も歌えないの?」と
言われたことがあり、愕然とした覚えがあります。
スペインの場合、教育費の削減が芸術科目の削除または減少につながっているわけですね。なるほど。日本でも小学校は担任がほぼ全科目担当するので、教師が必ずしも専門を教えるわけではないのはわかりますが、芸術科目そのものがないのは、音楽や美術が好きな私としては寂しいなと思います。
あと、スペインは飛び級・落第が小学校でもふつうにあると聞きましたが、それも本当なのでしょうか。
飛び級、落第は確かにあります。が、数は多くないと思います。
さっそく、うちのピアノ教室に来る子供たちに聞いたところ
「40人のクラスで、毎年1人か2人」
と、いう答えでした。
でも、情けをかけて「追試」を行ってくれることもあるとか。
子供たち、まじめな顔になって答えてました(笑)
恐ろしい話題だよね。
聞いてくれてありがとう。飛び級はいいけど、落第はいやよね。でも、小学生でも落第することはあるんだー。そりゃ、まじめな顔にもなるね。