カッパ事件

先日、テレビを見ていて
仰天する出来事に出会った。

「川のモンスター」という番組で
世界の伝説の怪魚というのを
現地に行って紹介する
という企画なのだが
この番組で「怪魚」たるゆえんは
「人食い」である
というところに尽きる。

さて、南米はアマゾンから
アフリカはコンゴまで
「怪魚」伝説を求めて
世界を回っていたが
なんと今回の旅先は
「ニッポン」である、という。

「ええっ・・・」
しばらく私は固まってしまった。
日本に人を食うような怪魚がいたっけ?
ベラはうきうきとして聞いてくる。
「日本に怪魚がいること
どうして話してくれなかったの?」
私はしばらく呆然としながら
「知らなかった」
とだけ、答えた。

その世にも恐ろしい
人食い怪魚・イン・ジャパンは
「カッパ」と言う。らしい。

「カッパって何?」
「・・・・・・」
そんなこと聞かれても困る。

一言ことわっておくと
この番組は非常に正統派の
スポーツ精神あふれる
はったりなしの番組なので
これまで紹介された怪魚は
すべて釣り名人によって
「釣りあげられて」きた。

ほら、本当にいたでしょう。
実在するんです、ということを
証明するために。

「いったいカッパは
どうやって釣るのか」
そのことが気にかかり
食事どころではなくなってしまった。

「ねぇねぇ、カッパって何?」
「ちょっと、黙って。聞こえないじゃん」
「カッパ、ってどこにいるの?」
「番組をみなさいっ」

釣り番組に
これだけ真剣に向き合うのは
たぶん初めてである。

いきなり結果から言うと
「カッパ」は
「大サンショウウオ」なのであった。

「サンショウウオなのおっ」
私の受けたショックは大きかったが
実にすばらしい巨大サンショウウオが
釣名人の手によって
釣り上げられていた。

体長1メートル50センチくらい。
かなり浅瀬の川に住み
水に近づいた子供たちを
おぼれさせそう、ではある。

検証部分もなかなかおもしろかったが
書いている時間がないので割愛。
日本ではどういわれているのかなぁ。

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「カッパ事件」への4件のフィードバック

  1. オオサンショウウオなら特別天然記念物に指定されてて、食べるのはもちろん捕獲も禁止されてるんだが。

  2. 特別天然記念物なのですか。大サンショウウオ(驚)
    釣っちゃってよかったんですかね。
    「ほーら、こんなに大きいんです!」
    とカメラに向かって紹介したあと
    すぐに川に逃がしてはあげていましたが・・・

  3. 河童がオオサンショウウオだという説は聞いたことがなかったので、ちょっと調べてみました。

    その釣り名人というのは、イギリスのジェレミー・ウェイドのことでしょうか?どうも「河童=オオサンショウウオ」としてるのは、彼ぐらいのようなので。。。下のURLの第5位に「カッパの正体」ってのが紹介されてます。

    「怪物魚を追え! | アニマルプラネット」
    http://www.animal-planet.jp/RiverMonsters/ranking/

    別の番組でジェレミー・ウェイドとカッパの話が取り上げられているのですが、その放送日が「2012/10/03」みたいなんですよね。なので、今回、ももちゃんが見た釣り人が別の人だったら、ジェレミーの二番煎じってことになるのかなと思ったり。

  4. そうです!この人です。ジェレミーさん!
    さすがクロ隊長。検証もする(笑)

    日本でもこの番組、見られるんですね。
    ベラのお気に入りの番組で、無理やりつきあわされてましたが
    この「カッパ編」だけは、真剣に見てしまいました。

    ジェレミーさんは、はにかんだ笑顔がとてもキュートな人。
    野性的なダイナミックな釣り野郎でなく
    どこか繊細さが感じられる自然体のところが私は好きです。

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